気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2017年4月6日付
●EPA交渉、日欧「関税」進展なく、保護主義をけん制(読売・9面)
●五輪会場車いす席不足、既存施設8割が指針未満(毎日・1面)
●住友ゴム6%タイヤ値上げ(毎日・7面)
●小学生は夢いっぱい、新1年生になりたい職業(毎日・28面)
●米中首脳会談をけん制、北、弾道ミサイル発射、6回目核実験も警戒(産経・1面)
●ヤマハ発、前2輪に850CC級(産経・10面)
●景気回復戦後3位、アベノミックスで52か月(日経・1面)
●スズキ インドから世界へ、次の30年へ改革始動(日経・11面)
●物流危機、トラックに秘策(日経・13面)
●電気自動車無線で充電、日本精工など、走行中に(日経・14面)
●米変調、自働車業績に重荷、販売減速、膨らむ奨励金(日経・17面)
●ガソリン上昇止まる(日経・20面)
ひとくちコメント
上場企業の株価動向を各紙が「証券面」で取り上げているが、前日の株価の乱高下がひと目でわかりやすいのが産経である。年初来高値を赤、年初来安値を青の線で塗りつぶしているからだ。
その産経のきょうの「輸送機器」欄だが、自動車メーカーでは、トヨタ自動車をはじめ、日産自動車、ホンダ、マツダ、スバルの株価に青の線。部品メーカーでも、デンソー、トピー工業なども青の線で塗られており、軒並み初来安値を更新したことがわかる。
ちなみに、終値はトヨタが6000円を大きく割り込んで5909円。日産も1000円台は維持しつつも1026.5円。自動車メーカーで4日の終値と比べて上昇したのは三菱自動車1社だけだった。
自動車株がそろって年初来安値を更新した背景について、きょうの日経が「投資情報面」で分析している。それによると、3月の米新車販売台数が3か月連続で前年割れの中、高水準の販売奨励金や中古車両価格の動向も不安の種で、業績面の重荷になりかねないと指摘。昨年後半からの「トランプ・ラリー」の効果を打ち消しつつあると伝えている。
コールドマン・サックス証券のリポートでは、トヨタや日産、ホンダなどの2018年3月期の営業利益予想を下方修正したという。為替相場は1ドル=110円台で比較的安定しているものの「世界で2番目に大きい米国市場の変調」が、微妙に影響しているとの見方もあるようだ。