トヨタ自動車、米ケンタッキー工場に投資…過去最大

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TMMK外観
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トヨタ自動車の米国生産事業法人Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc.(TMMK)は10日、工場の刷新に向け13億3000万ドル=約1500億円の投資を発表した。新型『カムリ』の生産に向けて工場を刷新し、また工場全体の競争力強化を図っていく。

トヨタによると今回の投資額は、自動車会社による同州での投資としては過去最大であり、それ以外の業種をあわせても、過去2番目に大きい投資だという。今回の投資をあわせると、ここ4年間で公表されたTMMKへの投資額は約18億6000万ドル=約2000億円になる。北米トヨタのジム・レンツCEOは「今回の投資は、今年1月に公表した今後5年間における米国への100億ドルの投資計画の一環である」という。

TMMKはトヨタが世界に保有する工場の中で最大規模のひとつ。現在の従業員数は、新型カムリの立ち上げに向けて行った700名以上の追加雇用を含め、過去最多の約8200名になっている。昨2016年のTMMKは、トヨタの北米生産車の約4分の1にあたる50万台以上を生産、1986年以降これまでに、トヨタの北米生産車の3分の1以上にあたる約1100万台を生産してきた。

アメリカ合衆国のドナルド・J. トランプ大統領は「ケンタッキー工場へ投資するというトヨタの決定は、現政権下において、製造業が経済環境の大幅な向上に自信を持っていることを改めて示すものである。また、最近の全米製造業者協会による2017年展望調査において、楽観的な見通しを示した製造業者の割合が数か月前より37%上昇し、現在93%となっている結果に同調するものである」とコメントしている。

《高木啓》

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