JR貨物、モーダルシフト加速で輸送量が2年連続プラス 2016年度

鉄道 企業動向
早朝の山手線五反田駅を通り過ぎていく『TOYOTA LONG PASS EXPRESS』。
早朝の山手線五反田駅を通り過ぎていく『TOYOTA LONG PASS EXPRESS』。 全 1 枚 拡大写真

日本貨物鉄道(JR貨物)は、2016年度の輸送実績を発表した。

2016年度は4月の熊本地震、6月から9月にかけての相次ぐ台風の接近・上陸などの影響で高速貨1447本、専貨30本が運休となった。特に8月下旬から9月上旬にかけての台風10号は北海道地区に甚大な被害をもたらし、この影響で不通となっていた石勝線・根室線は、復旧までの間トラック・船舶による代行輸送を実施した。

ただ、トラックドライバー不足などによってモーダルシフトが加速したこともあって2016年度の輸送量は前年度比0.5%増の3093万8000トンと、2年連続で前年を上回った。

このうち、コンテナは、自動車部品が特に下期、自動車販売台数増加に伴い増送となったほか、化学工業品が前年を上回った。トラックドライバー不足を背景に、飲料を中心とした食料工業品や積合せ貨物が堅調に推移した。

農産品・青果物が上期の九州地区での玉葱の生育不良に加えて、下期の台風10号の影響を主因とした野菜類・馬鈴薯の減送、民間流通米輸送が低調に推移し、前年を大きく下回った。また、紙・パルプが印刷紙・コート紙の需要の落ち込みにより減送となった。これらの結果、コンテナ全体は同0.6%減の2199万4000トンとなった。

車扱は、石油が11月に関東地区で記録的に早い積雪を観測するなど、冬季の気温低下に伴って灯油を中心に増送となり、車扱全体では同3.3%増の894万4000トンとなった。

《レスポンス編集部》

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