豊田自動織機は4月19日、トヨタの燃料電池車(FCV)『MIRAI』に搭載された酸素供給エアコンプレッサーの開発で、「平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 開発部門」を初受賞したと発表した。
FCVは始動後、発電のために絶えず酸素と水素を燃料電池スタック内で反応させる必要がある。そのため効率良く大気を吸引・圧縮し、燃料電池スタックに送り込むエアコンプレッサーはFCVの性能を決定する重要な部品の一つとなっている。
豊田自動織機が開発した酸素供給エアコンプレッサーは、世界初となる6葉ヘリカルルーツ式ローターを採用し、低速域から高速域まで最適な空気の圧縮を実現。さらに、低ノイズ・低振動、高速域の不快な音の低減、加速感を演出する音作りにもこだわった設計となっている。今回の受賞では、車両の加速性能と航続距離の向上に寄与したことがFCVの一般向け発売に貢献したと高く評価された。