ZMPは4月24日、コニカミノルタ製24レイヤーの3Dレーザーレーダーのテスト販売を開始すると発表した。
新製品はTOF(Time Of Flight)方式のレーザーレーダーで、垂直方向に24レイヤー、水平画角120°の広範囲をスキャンできる。他のLiDAR(レーザー画像検出・測距)機器と異なり、タイル状に敷き詰められたすき間ないレーザースポットを照射。検出対象物を見失うことなくリアルタイムに位置を把握できるほか、夜間でも街灯などの明かりに影響されず、人と地形・構造物などの物体を区別しながら、リアルタイムに検知・観測できる。テスト製品には、静止状態でのレーザ照射範囲において背景ではない物体を検出するソフトウェアもサンプルとして付属する。
自動運転や高度運転支援技術、自律移動車両の開発では、周辺環境の3次元地図の作成、自車の位置の特定と、周囲に存在する他の車両や歩行者、障害物等の検出が必要となる。同製品は、リアルタイムで高精細な三次元情報が取得できるため、自動運転/高度運転支援システムの開発や建機・物流搬送機器・移動ロボットなどの分野で環境認識センサとして利用できる。
ZMPは、自動運転技術開発のプラットフォーム車両「RoboCar」シリーズおよび各種センサ・システムを、自動車・自動車部品メーカ、産業用車両メーカ等に提供。レーザーレーダーをRoboCarシリーズ等へ搭載することで、高精度な三次元計測データに基づく自動運転/自律走行システムの構築が可能となる。
新製品は5月24日から26日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2017横浜」に展示する予定だ。