【ホンダF1】来季からザウバーにカスタマーパワーユニットを供給…ホンダ勢は2チーム4台に

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ザウバー(4月29日、F1ロシアGP予選)。ザウバーは現在、フェラーリからパワーユニットを供給されている。 (c) Getty Images
ザウバー(4月29日、F1ロシアGP予選)。ザウバーは現在、フェラーリからパワーユニットを供給されている。 (c) Getty Images 全 1 枚 拡大写真

4月30日、ホンダは来季2018年からザウバーF1チームにカスタマーパワーユニットを供給すると発表した。“ワークス”のマクラーレンと併せて、来季は2チーム計4台のF1マシンがホンダ製パワーユニットで走ることになる。

ホンダは2015年からマクラーレンへのパワーユニット独占供給というかたちでF1に復帰。4シーズン目となる来季については「2チーム供給になり、新たに加わる供給先がザウバーである」というのはかなり確度の高い噂として最近広まっていた。それがこの日、正式発表された格好である。

ザウバーは1993年にF1参戦を開始したスイスのチーム。F1以前にはグループCの“ザウバー・メルセデス”としてルマン等でも勇名を馳せた存在だ。小林可夢偉はF1時代、ザウバーで3位表彰台(2012年日本GP)を獲得するなど活躍した。

現在のザウバーはM.エリクソン & P.ウェーレインというドライバー布陣、1年落ちとされるフェラーリ製パワーユニットを搭載して戦っている。近年は慢性的な財政難に苦しんでおり、オーナー交代等もあった。戦況も芳しくないが、ホンダとの提携で浮上を目指したいところだ。

なお、ザウバーへの供給が「カスタマーパワーユニット供給」という文言で発表されたことから、引き続きマクラーレンがホンダのワークスとしての立場を有することになると見込まれる。

■本田技研工業株式会社 執行役員 ブランド・コミュニケーション本部長 森山克英氏のコメント
「2015年からのマクラーレンとのパートナーシップに加えて、来年からザウバーへのカスタマーパワーユニット供給を開始することは、ホンダのF1活動における新たなチャレンジとなります。2チーム供給によるメリットを最大限に活かせるよう、開発を行なっているHRD Sakura(栃木県)と英国ミルトンキーンズの活動拠点、双方の体制を強化し、ファンの皆さまに強いホンダを一日も早くお見せできるよう、これからも挑戦を続けてまいります」

■ザウバーF1チーム モニシャ・カルテンボーン代表のコメント
「来季よりホンダと共に戦えることは、ザウバーにとって非常に光栄なことです。チームの再編成が進んでいることは、オーナー交代のみならず、このホンダとのテクニカルパートナーシップからも明らかです。この『新エンジン時代』に新たなマイルストーンを加えて戦うことを心待ちにしています。そしてもちろん、これからも新たなチャンスを模索していきたいと思います。チームは、戦略的視点からも技術的視点からも将来の成功への道筋を示すことになるホンダとのパートナーシップをたいへん楽しみにしていますし、このパートナーシップの実現に導いてくれたホンダに感謝します」

ホンダ製パワーユニットの供給数増で、来季は日本人ドライバー誕生へ向けての期待も大きくなると考えられる。

《遠藤俊幸》

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