鈴鹿10時間耐久レース、初回18年大会の開催概要が明らかに…市街地での公開車検を予定

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2016年の鈴鹿1000kmレース(GT300クラス)。
2016年の鈴鹿1000kmレース(GT300クラス)。 全 6 枚 拡大写真

鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは2日、従来の鈴鹿1000kmレースを発展させるかたちで2018年8月23~26日に初開催することが決まっている「鈴鹿10時間耐久レース」(4輪)の概要を発表した。

近年はSUPER GTのシリーズ戦のひとつとして開催されてきた鈴鹿1000kmは夏の鈴鹿の名物レースでもあり、その歴史は今年(SUPER GTとして最後の開催)で通算46回目を数える。来年の第47回から単独イベントの10時間耐久レースとして新たなスタートを切ることは今年3月上旬、鈴鹿ファン感謝デーの際に発表済みだったが、その開催概要が明らかになった(2018年のSUPER GT鈴鹿ラウンドは別途開催=その詳細は未発表)。

2018年、10時間耐久初回大会の正式名称は「第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」(略称:鈴鹿10h)。会期初日の8月23日には一部マシンの公開車検を市街地で行なうとされ、サーキットでは120分の特別スポーツ走行セッションが設けられる。翌24日には午前に120分の特別スポーツ走行、午後には夕刻120分、夜間90分のフリープラクティスが実施され、25日に予選、26日に決勝(10時30分スタート)という流れになる。

ドライバーは1チーム3名で、タイヤはワンメイク(メーカー未定)。参加カテゴリーとしてはSUPER GTのGT300クラス車両、スーパー耐久のST-Xクラス車両(ともに当該年のシリーズエントリーチーム)、FIA-GT3ホモロゲーション車両(参戦実績等が指定される場合あり)が基本となる。なお、SUPER GTとスーパー耐久のシリーズポイントは付与されない。

このレースの開催には、SUPER GT/GT300とも関係が深く、主にGT3規定マシンによるシリーズやレースの世界的統括機関とも評すべき機能を有するプロモーター「SROモータースポーツグループ」が大きく関与している(SUPER GTのシリーズ運営団体GTAとともに、SROは鈴鹿10hのコラボパートナーとなっている)。

3月の発表会見にはSROのステファン・ラテル代表がモビリティランドの山下晋社長と同席。席上、フルグリッド50台のエントリー数を目指す旨が山下社長から語られている。国内はもちろん、SROが関与する諸シリーズから上位チームの参加が期待されるところで、ラテル代表も強豪招聘に務めると話していた(SROは鈴鹿10hで「インターコンチネンタルポイントを付与する」としている)。

そして賞金総額1億円の配分が今回の概要発表で明らかになった。

総合優勝は3000万円。2位が1500万円で3位は800万円となり、以下順次下がっていって10位で150万円、30位は50万円、そして最下位50位が10万円。また、アジア賞という特別賞が設けられ、その1位には300万円が贈られる。他にもベストラップ賞やポールポジション賞、1時間毎のトップ賞などがあり、手元計算だがアジア賞込みの“完全勝利”なら3800万円獲得ということになりそうだ(ベストパフォーマンスチーム賞あたりは総合優勝チーム以外から選出される可能性が高そうではあるが)。

新たな歴史を踏み出す、夏の鈴鹿4輪耐久レース。市街地での公開車検等、新機軸も盛り込まれる初回大会に向けて、まだ1年以上の時間はあるが、今後は具体的なエントリー見込み等に焦点が移っていくことになる。

《遠藤俊幸》

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