【ボルボ S90 R-デザイン 試乗】“R”らしからぬ最新“R”の洗練度…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボ S90 T6 AWD R-DESIGN
ボルボ S90 T6 AWD R-DESIGN 全 9 枚 拡大写真

RではないみたいなRだ…が、第一印象。かつてのボルボの“R-デザイン”は、それは走らせる気満々のハード志向で、インパクト絶大だった。が、最新モデルに乗ると、改めてその様変わりぶりに驚かされる。

【画像全9枚】

顕著なのは、乗り心地のよさ。新世代の高性能版「T6 インスクリプション」と共通とはいえ、255/35R20サイズタイヤを履き、当然ながらサスペンションは専用チューンだ。が、言われなければ、走り出しても“R”とは意識させられないほどゴツつかず、なめらかな乗り味なのには驚く。

おそらく20インチタイヤ程度は最初から想定した上で、タイヤのポテンシャルを使い、サスペンション側は乗り心地分のチューニングも余裕をもってできた…そんな印象。『S90』は上級セダンだが、この振るまいなら、クラス基準に照らしてもまったくコンプレインは出ないはずだ。

とはいえ走らせると“R”らしい。コーナリング中のジワッとしたロールや、ステアリングのスムースで安定した操舵フィールがいい。操舵フィールは、“切る”“戻す”の両方が自然な感触で、チューニングのセンスのよさを実感。他方で高速直進安定性の高さも目を見張るが、これはAWDならではのものでもある。

100km/h・8速で1650rpmほど(7速で2000rpm)のパワートレーンも余裕は十二分。意思を持ってアクセルを踏み込めば切れ味のいいパワー感と音が楽しめるが、いずれにしろそれは、4気筒の2リットルだということを忘れさせられるほど。シートは専用デザインで前席はスポーティなバケット形状。とはいえサイド部でシッカリと身体を支え、メイン部分は表皮のレザーもしなやか。運動性能、動力性能にバランスした、シャープだが快適な室内空間…というのも心地よい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『エスティマ』が“走りのミニバン”として復活か…アルファードと棲み分けは
  2. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  3. 【トヨタ RAV4 新型試乗】おそろしくスムーズなハイブリッド、まさに「至れり尽くせり」…中村孝仁
  4. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  5. BMW『7シリーズ』改良新型、生産開始…既存モデルに「ノイエ・クラッセ」技術を初導入
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  2. 超高硬度クロムめっき、EV・半導体部品の長寿命化に貢献…大型量産設備をサン工業が稼働 
  3. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  4. 「フィジカルAI展2026」初開催、現在地を知る!…ものづくりワールド
  5. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
ランキングをもっと見る