【GARMIN fenix 5S インプレ中編】使い込むことでトレーニングコーチのような使い心地に

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左手首にfenix 5Sを、右手首にfenix 5 Sapphireを装着して気仙沼大島を走った
左手首にfenix 5Sを、右手首にfenix 5 Sapphireを装着して気仙沼大島を走った 全 18 枚 拡大写真

マルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチ、fenix(フェニックス)シリーズのコンパクトモデル「fenix 5S(ファイブエス)」を駆使してサイクリング。その使い勝手と、どんなことができるのかを検証してみた。

まず何ができるのか、そして効率の良い運動とは?

GPSによって実走コースのデータが記録される。手首に着けているだけで運動強度の目安となる心拍数が把握できる。この2点が主力機能となるだけに、有酸素運動のなかでもフィットネス効率が高いサイクリングに投入しない手はない。今回は三陸海岸の一角にある宮城県・気仙沼大島にわたり、交通量のほとんどないルートで思う存分ロードバイクで突っ走った。

日常の健康維持のために適度な運動をすることはとても有効だ。その中でもサイクリングはどんな人にもおすすめできる。特に体重増加が気になる人にとっては、ひざに負担がかかるジョギングよりもペダル・ハンドル・サドルに自重が分散される自転車のほうが故障することが少ない。また脚だけでなく上半身や腰回りの運動にもなるので、全身運動になってシェイプアップ効率も高い。

フィットネスとして効果を発揮する持久系スポーツはサイクリングだけではないが、カラダの抹消の血管まで酸素を送り込んで細胞を活性化させるためには、息がはずむ程度の運動を長く続けることが必要だ。それぞれの体力レベル、年齢に応じて適切な運動強度を設定しないといけない。感覚的には慣れないとちょっと難しい。

運動の強さは息が「ハアハア」とはずむ程度がいい。ゼエゼエするような強さでは大きな血管ばかりに血液が循環するので、毛細血管に血がめぐらないので脂肪からエネルギーを引き出せない。じつはこの体感的な「キツさ」を数値で表示するのが心拍計付きデバイスだ。fenix 5Sの心拍計は5つのレベルごとに色分けされているので、最も効率的に脂肪が燃焼するレベル3のグリーンゾーンを維持してサイクリングすればいい。自転車によるフィットネスはこの運動強度を適度に調節できるのがいいところだ。キツければスピードを緩めればいいし、坂になったらギヤチェンジすればいい。

この「最も脂肪を燃焼させる心拍数」は性別、年齢、平常時心拍数などによって異なる。これを算出する専門的な計算式があるのだが、ガーミン社のすべての心拍計測機能つきスポーツウォッチは「ユーザープロフィール」に性別、誕生年、身長、体重、最大心拍数(220ー年齢)、平常時心拍数を入力するだけで自動計算してくれるのがスゴい。平常時心拍数はfenix 5Sを半日ほど着用していれば計測してくれるので、該当項目に「平均安静時HRを使用」を選択するだけだ。

実際に走り、その結果を確認

さっそく気仙沼大島のコースをロードバイクで走ってみた。緩やかなアップダウンが続く周回コースは非常に快適で、上り坂になればスピードが落ちて心拍数が高まる。下り坂はその逆で一気にペースアップして心拍数も次第に落ち着いていく。これらの走行データはデバイスにすべて記録されていくので、走った後にスマホかパソコンサイトに送り込んでトレーニング効果を知ることができるのが画期的だ。

この日は島内で最も高い山岳、亀山へのヒルクライムとダウンヒルを計測した。特にヒルクライムは頂上付近の郊外がキツく、心拍数はここで上限値近い数値をたたき出した。トレーニングとしては絶好の環境で、fenix 5Sと専門的にプログラムされたトレーニングメニューがあれば確実にレベルアップできると感じた。

トレーニングの実績となる貴重なデータは走った後にスマホに転送(ガーミンのマニュアルでは同期という)しておくといい。同期のやり方は過去記事の通りだが、あらかじめ「Garmin Connect Mobile」アプリをインストールしておくのが基本。それが完了している上で、Bluetoothをオンにしてfenix 5Sと手持ちのスマホのペアリング設定を済ませる。ここまでやっておけばアプリを起動してしばらくすると自動的に「同期」する。ガーミン社が提供する「garminconnect.com」というクラウドサイトでも同じものが見られるので、パソコンで同サイトにサインインすれば大きな画面で走行記録の閲覧が可能。

Garmin Connectによって今回のデータを確認してみると、サイクリング気分の島内一周は心拍数が最高でもゾーン3、有酸素運動のトレーニング効果は1.8。「この穏やかな有酸素アクティビティは、激しいトレーニング後の回復に最適です」とコメントが付けられていた。一方の亀山ヒルクライムは運動強度の高いゾーン5まで心拍数が上昇していて、有酸素運動のトレーニング効果は2.8。「このアクティビティで心肺フィットネス機能を維持しました」とコメントが付けられていた。

また、実行した運動の強度から身体が回復するまでに要する「リカバリー時間」も示されるので、それを参考にして休養を取ったりするとオーバートレーニングが回避できる。一般のスポーツ愛好家がトレーニングコーチを雇用するのは現実的ではないが、fenix 5Sを使い込んでいくうちに無数に搭載された高機能が活用できるようになり、これまで以上に効率的な運動を実践することができたり、健康ライフを楽しんだりできると確信した。

《山口和幸》

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