【Japan IT Week 春】ゼンリンデータコム、自動車向け各種サービスを展示

自動車 テクノロジー ネット
TCスマホナビは無料で渋滞を考慮したルートが検索できるカーナビアプリ
TCスマホナビは無料で渋滞を考慮したルートが検索できるカーナビアプリ 全 6 枚 拡大写真

ゼンリンデータコムは、5月10日から開催されている展示会『Japan IT Week 春』において、トヨタ自動車向けに提供している『TCスマホナビ』や、ホンダ向けに提供している『Honda Biz LINC』など、自動車向けの各種サービスを展示している。

■TCスマホナビ


トヨタブランドの無料カーナビアプリ。トヨタ車オーナーでなくても、誰でもログインなしで利用できる。ゼンリンデータコムが開発・運用を受託しているもの。トヨタ独自のプローブ交通情報を考慮したルート案内が利用できるのが特徴。そのほか、駐車場シェアリング情報『akippa』と連携し、地図上に表示、予約ができる機能や、災害発生時に被災地域の交通状況がわかる『通れた道マップ』なども。

■Honda Biz LINC


ホンダブランドのバイク配送向け動態管理サービス。管理者用画面には、配送ライダーの現在位置や目的地、ステータスなどが一覧表示される。いっぽうライダー用のスマートフォンアプリには、バイクでの利用を想定しているため、ガイダンス機能は無いが、地図と現在地、ルートが表示されるもの。現在、ホンダと日本郵政の間でHonda Biz LINC を利用して、車両管理と配送効率化を実現する実証実験をしている。

■デジタコ連携PND型デバイスと動態管理システム


デジタコ連携機能や、大型車向けルートを検索できるカーナビアプリをバンドルしたPNDと、運行管理者向けには配送車両の動態を管理できるWebアプリケーションを組み合わせたソリューション。PNDはAndroidベースで、MSI子会社のファントロから提供を受けた。運行管理者は、配送車両の現在位置やステータスを一覧で確認できるほか、急ブレーキや速度オーバーなどの挙動をリアルタイムで確認できる。

ゼンリンデータコムは、アヤリーシステム株式会社からデジタコ販売事業を今年3月に買収しており、今後はその販路をテコに拡販を狙っていくとのことだ。

■いつもNAVI[ドライブ]X AI


カーナビアプリ『いつもNAVI[ドライブ]』 に音声認識機能を追加する。7月中旬予定。

「一般道で大宮経由、宇都宮まで」など、複雑なルート設定をあいまいな表現で発話すると、意味を理解してルートを設定することができたり、スポットの検索機能や、カーナビアプリを操作する各種コマンドも音声で操作できるもの。株式会社ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパンの言語理解モジュールを利用し、実現した。

音声認識ライブラリをスマートフォンアプリ内に持ち、テキストデータに変換したうえでホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパンの言語理解モジュールにアップロードし、スポット検索・ルート検索はいつもNAVI CGIを利用してスマートフォンにコマンドをおろす、といった構成となる。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  7. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  8. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  9. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
  10. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
ランキングをもっと見る