高いプレミアム性は日本のサプライヤーのおかげ…トライアンフCEO談

モーターサイクル 企業動向
トライアンフ英国本社より来日したニック・ブロアー代表取締役。
トライアンフ英国本社より来日したニック・ブロアー代表取締役。 全 10 枚 拡大写真

トライアンフモーターサイクルズジャパンのフラッグシップストア『トライアンフ東京』(東京都武蔵野市吉祥寺南町)のグランドオープニングセレモニーが5月11日におこなわれ、トライアンフ英国本社よりニック・ブロアー代表取締役が来場した。

記者会見でニック・ブロアー氏は「(現存する)もっとも旧いモーターサイクルブランド」と、1902年設立の伝統あるブランドであることに加え、1983年に父であるジョン・ブロアー氏がトライアンフの商標権を購入した歴史をまず説明。

現況については「アジアを含むすべての大陸で販売網を展開しており、700を超える店舗を展開。工場は英国に2つ、タイに2つ、そしてブラジルとインドにそれぞれノックダウン工場を持っていますが、なかでもタイの工場がもっとも大きく、設備も最新のものを有しています」と述べた。

ニック・ブロアー氏はさらに、こう続ける。

「我々のブランドは高い品質と信頼性を持ったもの、つまり最高のプレミアムバリューを持ったものを提供します。たとえばランドローバーで見ていただけるように自身の歴史を大切にしつつ設計をし、すべての面におきましてクラフトマンシップを持ち、フィニッシュに至るまでの追求をしております。ニューモデルでは最新、最善の技術を採り入れる努力をしているのです」

「日本に訪れる度に感じるのは、我々イギリスと日本の文化において共通点がとても多いということです。人々は高い品質、クラフトマンシップそしてテクノロジーを愛しています」

「我々の製品に高いプレミアム性を加えることができるのは、ビジネスパートナーとなっている日本のサプライヤーのおかげだと思っています。我々の製品の多くの技術が、日本のサプライヤーの皆さまから来ているということです」

ニック・ブロアー氏がここで言う日本のサプライヤーとは、『DENSO』『NISSIN』『KEIHIN』『SHOWA』『KYB』『MITSUBA』『MUSASHI』といったところだ。好調なセールスを続けるトライアンフだが、その影にパートナーシップを結ぶ日本のパーツメーカーの後押しがあることを、トライアンフCEOは日本のメディア陣の前で語ることを決して欠かさなかった。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 三菱ふそう、『スーパーグレート』3万1122台をリコール…ACMブラケットに不具合
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. ジープ『グラディエーター』、カナダで約120万円値下げ…2026年型を年内発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る