ファンの力で軽くなる…世界最速をめざす電動ゴーカート、目標は0‐96km/h加速1.5秒

エコカー EV
カナダDaymak社の新型電動ゴーカート C5ブラスト
カナダDaymak社の新型電動ゴーカート C5ブラスト 全 1 枚 拡大写真

カナダに本拠を置き、パーソナル電動車両を開発・製造するDaymak社は、同社のプレミアムブランド「Daymak C5」から、新型電動ゴーカート『ブラスト』を発表した。販売開始は2017年12月以降。

ブラストは、「世界最速のゴーカート」を掲げて開発された。アルド・バイオッキ社長は「軽量化と最高速度を追求した。そのうち、映画『スターウォーズ』に出てくるランドスピーダーのように、地面から浮いて、翼をつければ飛ぶかもしれない」と語る。

アルティメートは、液冷10kW電気モーターが車輪を駆動するのに加えて、合計12個のEDF(エレクトリック・ダクト・ファン)が、下方と後方に空気を噴射するのだ。サイドに搭載した8個のEDFで上方へ96kg相当の推力を得る。これで車重200kg近いブラストを“軽量化”するわけだ。車体後方の4個のEDFは前方へ60kgの推力を発生する。電池はパナソニック製のリチウムバッテリーを組み合わせた。

電気モーターと12個のEDFのパワーによって、0‐96km/h加速1.5秒以下という性能をめざす。プロトタイプはほぼ同程度の性能を発揮しているそうだ。実現すれば世界最速のEVとなるはず。

なお、米国での価格は、5万9999ドル(約681万円)と公表されている。EDFを装備しないスタンダード仕様は9999ドル(約114万円)だ。

《森脇稔》

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