【ルマン24時間】トヨタがドライバー編成を変更…可夢偉組 7号車は昨季富士戦優勝トリオに

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
#7 トヨタTS050(コクピット内は小林可夢偉)
#7 トヨタTS050(コクピット内は小林可夢偉) 全 8 枚 拡大写真

16日、世界耐久選手権(WEC)にLMP1-Hマシンで参戦しているトヨタGAZOOレーシングが、次戦のルマン24時間レースに向けてドライバー編成の変更を発表した。小林可夢偉が乗る7号車は、昨季のWEC富士戦で優勝した時のトリオで今年のルマンに臨むこととなった。

通常はWECに2台(#7、#8)で参戦しているトヨタだが、今年のルマン(WEC第3戦)に関しては3台体制を採っており、前哨戦となる第2戦スパ・フランコルシャン(5月4日決勝)から予定通り3台目のマシン(#9)を実戦投入している。

ただ、開幕戦で#7のドライバーのひとり、J-M.ロペスがクラッシュを喫しており、その影響で第2戦は彼が欠場となる誤算があった(#7は第2戦を可夢偉とM.コンウェイの2名体制で乗り切っている)。

ロペスは昨季まで世界ツーリングカー選手権(WTCC)で3年連続チャンピオンとなった名手だが、WEC LMP1-H転身初年度の序盤にレース経験を重ねることができなくなってしまった。そういった状況を受けて、今回のドライバー編成変更がなされている。

3台・計9人の顔ぶれ自体に変更はなく、ロペスもルマンには参戦する(ロペスは先週末のフォーミュラE モナコ戦にも出場していた)。WEC開幕2連勝中の#8 中嶋一貴組は3人のメンバー不動で、ロペスが#7から#9にまわり、代わってS.サラザンが#9から#7に“異動”することとなった。

ルマンでのトヨタTS050の新ドライバーラインナップは下記の通り。

#7 小林可夢偉 & M.コンウェイ & S.サラザン
#8 中嶋一貴 & S.ブエミ & A.デビッドソン
#9 国本雄資 & N.ラピエール & J-M.ロペス

佐藤俊男チーム代表のコメント
「ホセ・マリア(ロペス)の開幕戦での負傷、第2戦欠場という結果を受けて、ここ数週間で状況が変わりました。彼は残念ながら今年、WECでわずかな周回しかレースを戦っていません。そのため、我々はドライバーラインナップの変更を検討しました。ステファン(サラザン)が7号車に加わることで、必ず勝利を争ってくれると確信しています。ホセ・マリアは(国本)雄資同様、今年のルマンでコースやイベントなど、多くのことを学ぶでしょう。そしてそれは、将来へ向けての貴重なステップとなります」

#7の可夢偉、コンウェイ、サラザンというのは、昨季のWEC富士戦優勝トリオ。#7 可夢偉組と#8 一貴組が2台のポルシェ勢に真っ向勝負を挑み、#9はLMP1-H経験の浅いロペスと国本(昨季スーパーフォーミュラ王者)が経験を積みつつ、#7と#8の援護役を務める、そんな図式が想像されるトヨタの新布陣だ。なお、WEC第4戦以降は再び可夢偉、コンウェイ、ロペスのトリオが#7をドライブする。

トヨタが悲願の総合初優勝を目指す今年のルマン24時間レースは、6月17~18日に決勝が行なわれる。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る