国交相、九州新幹線西九州ルートの開業設備を認可…「対面乗換」も追加

鉄道 行政
土木工事が進む西九州ルート(武雄市内の大山路高架橋)。軌道や電気など開業設備の整備に関する工事実施計画も今回認可された。
土木工事が進む西九州ルート(武雄市内の大山路高架橋)。軌道や電気など開業設備の整備に関する工事実施計画も今回認可された。 全 2 枚 拡大写真

国土交通大臣は5月19日、武雄温泉(佐賀県武雄市)~長崎(長崎市)間で工事中の九州新幹線西九州ルートについて、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が申請していた工事実施計画を認可した。

国土交通省鉄道局施設課の発表によると、国交相が今回認可したのは、軌道・電気・信号・通信・車両検修などの開業設備。用地や土木構造物などの工事実施計画は2012年6月に認可されている。武雄温泉駅に新幹線と在来線の「対面乗換」を導入するため、これに関係する施設が今回追加された。鹿児島ルート上にある熊本総合車両基地も、車庫施設と検査修繕施設の一部増強が追加されている。工事費は約5009億円に変更された。

西九州ルートは福岡市と長崎市を結ぶ整備新幹線。博多~新鳥栖間は九州新幹線鹿児島ルートと線路を共用するため、実際の建設区間は新鳥栖~武雄温泉~長崎間になる。このうち武雄温泉~長崎間は2008年から順次着工。2022年度中には開業の見込みだ。

一方、新鳥栖~武雄温泉間は着工のめどが立っていない。このため、武雄温泉~長崎間の開業時には軌間可変電車(フリーゲージトレイン)で新幹線と在来線の直通運転を行い、博多~長崎間を結ぶ特急列車が運行される計画だった。

しかし、フリーゲージトレインの開発が遅れていることから、関係各者は2016年3月に計画を変更することで合意。当面は武雄温泉駅で在来線特急列車と新幹線列車を乗り換えるものとしつつ、同じホームで乗り換えできる「対面乗換方式」を導入することで乗換えの負担を軽減することになった。

《草町義和》

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