川口市の京急デハ236が陸送準備完了…OJKが吊り上げ、丸池海運で横浜へ

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川口市のデハ230形236がトレーラーに載せられ、里帰り準備完了(5月22日午前中)
川口市のデハ230形236がトレーラーに載せられ、里帰り準備完了(5月22日午前中) 全 14 枚 拡大写真

「川口市の皆さま ありがとう! 横浜行 また会う日まで KEIKYU」 埼玉県川口市の青木町公園総合運動場に保存・展示されていた京急デハ230形236が5月22日、38年ぶりの里帰りを前に、トレーラーに載せられ搬出準備に入った(写真14枚)。

蒸気機関車9600形9687号機と縦に並んで保存されていたデハ230形236は、川口市が2016年夏に引取先を公募。今春、この車の古巣である京急電鉄が譲り受けることに決まり、搬出の準備などを重ねていた。

この日、作業員たちは午前中から台車と車体を分離させる作業や、クレーンでの吊り上げ、トレーラーへの積載、台車の積載などに追われた。クレーンでの吊り上げ、仮置き場移設などはOJK(東京都大田区)、陸送は丸池海運(横浜市中区)が担当。

もともと展示されていた場所から、公園の敷地内につくられた作業場の直上まで、黄色いボディカラーのOJK車がデハ230形236の車体を吊り上げ、直下に滑り込んだ丸池海運25tトレーラーに積載。台車は丸池のぶどう色14tトラックの荷台に1台ずつ載せられた。

黄色いクレーンは、OJKが保有・操作する80t吊の加藤製作所製ラフテレーンクレーン。「ことし2月に導入したばかりの2機」とOJK。また丸池海運は、「最近では、都営新宿線の新型車両を総合車両製作所 横浜事業所から都内の搬入先まで届けたり、インドネシアへと渡る東京メトロ千代田線の廃車車両を新木場の港まで運んだ実績がある。長野のD51形蒸気機関車の移設も担った」と話していた。

また、川口市担当者に「残ったレールはどうなる?」と聞くと、「残念ながら引き取り手がないので、撤去して処分する。保存されていたエリアは更地にする予定」と教えてくれた。

京急デハ230形236は今後、横浜へ向けて出発。「2019年秋、横浜市のみなとみらい地区に建設予定の京急グループ本社ビル(仮称)1階で保存・展示を目標に整備、総合車両製作所 横浜事業所の協力を得て、復元をすすめる」と同社は伝えている。

残ったレール類は撤去・処分される予定

《レスポンス編集部》

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