【ホンダ シビック プロトタイプ】研究所 三部専務「あえて日本市場で問いたい」

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ホンダ 新型シビック セダン(右)とハッチバック
ホンダ 新型シビック セダン(右)とハッチバック 全 5 枚 拡大写真

ホンダは5月23日、新型『シビック』プロトタイプの試乗・取材会を千葉県袖ケ浦市で開いた。7月下旬に発表予定の日本仕様モデルであり、セダン、5ドアハッチバックおよびスポーツ車の「タイプR」の3機種を売り出す。

シビックの国内投入は、2016年3月まで限定販売していたタイプRを除くと、10年11月の販売休止以来およそ7年ぶりとなる。エンジンはいずれもターボで、セダンとハッチバックが1.5リットル、タイプRは専用開発した最高出力320馬力の2.0リットルを搭載している。変速機はセダンがCVTのみ、ハッチバックはCVTと6速MT、タイプRは6速MTとなっている。生産はセダンのみが寄居工場(埼玉県寄居町)で、他は英国工場で行う。

1972年の初代投入から10代目となるこのシビックは、15年秋に北米を皮切りに販売を始め、北米のみならず欧州や中国など世界的なヒット車となっている。車体開発の責任者である本田技術研究所の竹沢修主任研究員は「世界のCセグメントをリードする操る喜びを目指し、ゼロから創りあげた」と話す。

従来モデルはセダンとハッチバックで異なっていたプラットフォーム(車台)を一本化、「グローバルで基本仕様を統一」(竹沢氏)するなど、コスト面での競争力を高めるアプローチも図った。本田技術研究所の四輪R&Dセンター長である三部敏宏専務執行役員は、世界での販売好調について「デザインという静的なところ、そして走りという動的な点がともにグローバルで評価をいただいている。何かが欠けると、ある地域ではうまくいかないが、今のところそれもない」と指摘する。

また、国内への投入が遅れたことについては「基本的にグローバルで通用するクルマなので日本でも通用すると考えているが、日本はセダン市場が縮小し、シビックは9代目モデルの投入を見送ってきた経緯もあった」という。そのうえで「われわれ研究所としては、これだけのクルマなので、あえて日本市場で(真価を)問いたい」と強調。成否は「初期の販売だけでなく、安定して推移するかどうか」と語った。

《池原照雄》

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