【人とくるまのテクノロジー2017】クルマ社会で人の安全を守るミュレーション技術…日本CDH

自動車 テクノロジー 安全
日本CDH(人とくるまのテクノロジー2017)
日本CDH(人とくるまのテクノロジー2017) 全 5 枚 拡大写真

自動車先進国、しかも安全性においても世界をリードし続けるドイツで培ったCAE技術を日本で紹介する日本CDHは、人とくるまのテクノロジー展2017横浜において、クルマにかかわる人の安全をシミュレーションするソフトウェアGenerator4を紹介した。

現在、国内でも、様々な安全に関するレギュレーションをクリアしないことには新車を販売することはできない。当然入念なシミュレーションと、実車での衝突試験を繰り返してユーザーが購入できる段階に至る。法律で定められた安全基準は、かつてのものより厳格で多岐にわたる。これをすべて実際の衝突試験をするわけにはいかない。

このGenerator4は、そのシミュレーションを行うソフトウェアだ。「このシステムを使うことで、より早い段階で、乗員や歩行者の安全性解析を簡単にすることが可能になります。ダミー人形がどの位置からどのような衝撃が加わった場合、どの程度の座席、人形の状況に変化が出るかを簡単にシミュレーションすることができるのです。これにより、開発期間の短縮、開発コスト低減を可能にします」と担当者は話す。

すべてで衝突試験をするわけにもいかず、かといって、より厳格なレギュレーションをクリアしていかねばならない。そして、重要な安全性をないがしろにすることはできない中で、非常に広範囲にわある自動車開発を進めなければならない中で、より早期に簡単にシミュレーションで問題点の洗い出しができることは今とても重要だという。

以前にもまして需要が増える安全性に関するシミュレーション技術。こうした技術が日を追うごとにあくなき進化を続ける自動車の安全性、さらには周囲を歩く歩行者などに対しての安全性を支えるのはこうした技術なのである。

《中込健太郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る