中学生以下誰でも無料で利用率アップの実験...神戸市営地下鉄

鉄道 行政
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神戸市営地下鉄は特定区間で中学生以下の運賃を無料にする実験を、7月1日から来2018年3月まで実施する。海岸線全線(三宮・花時計前から新長田)の7.9kmが対象。

同地下鉄の中学生運賃は大人と同じ、無料区間を通して乗ると270円。小学生在学中の児童まではこの半額だ。無料化実験の背景には伸び悩む海岸線の利用者数がある。

海岸線は01年に開通。当初の乗客数予想は1日13万人だったが、現状は1日4万4000人と大きく下回っている。累積赤字は875億円(2015年度末)に上る。中学生を無料にしてでも、保護者の同伴を呼び込み、何とかして利用者を伸ばしたい。

さらに、神戸市では沿線地域の兵庫区、長田区への若年世帯の取り込み、利用者がふえることによるの地域の賑わいや、子育て支援になることを期待する。

そのため無料利用は沿線に住む中学生に限定せず誰も可能だ。

「こうした長期間の無料措置は珍しいと思う。このこと単体で効果がでるかはわからないが、地域一体での取組みを進めるために、まずは中学生以下の利用がどのくらいあるのか。恒久的な措置にできるのかの検討を進める」(同局営業推進課)

無料パスは6月1日から、三宮定期券発売所、新長田定期券発売所の2か所で受け付ける。申込は保護者に限定し、継続して利用する場合は3か月ごとに更新が必要だ。

《中島みなみ》

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