【スーパーフォーミュラ 第2戦】2レース制の岡山大会はじまる…金曜の走行は伊沢拓也が0.001秒差で首位

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#41 伊沢拓也
#41 伊沢拓也 全 8 枚 拡大写真

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第2戦のレースウイークが26日、岡山国際サーキットではじまった。金曜フリー走行はDOCOMOダンディライアンの伊沢拓也がトップタイム。2位とは0.001秒の僅差だった。

今回の第2戦は、昨年9月の岡山大会でも実施された「土曜と日曜にそれぞれ個別の予選&決勝を行なう」という“岡山新方式”での2レース制開催。

土曜の「レース1」は予選が20分間の通常計時1セッション勝負で、決勝は30周/約110kmの実質“行ったきり”の超スプリント戦となる。日曜の「レース2」は予選が2段階ノックアウト式(19台中10台がQ2進出)、そして決勝は51周/約190kmでドライ時には4輪タイヤ交換が義務づけられるフォーマットだ。

ポイントは各レースの決勝1~8位に通常1レース制の半分(優勝は5点)が付与される。ポールポジションに与えられるドライバーズポイント「1」は各レース個別にそのまま配点。また、オーバーテイクシステムの使用回数は両レースの決勝を通じて合計5回までとなる。

この日(26日)は恒例の金曜フリー走行(専有走行)が12時45分から2時間の枠で実施された。今年は岡山での開幕前公式テストがなかったため、SF参戦全19車が揃ってここを走るのは昨年9月の実戦開催時以来である。路面コンディションはドライ。

2レース制ということは、スタートが2回ある。それを意識してか、ピットロードエンドでのスタート練習を繰り返すマシンがいつもより多い印象もあったセッションだが、そこでトップタイム1分14秒147をマークしたのは#41 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/エンジンはホンダ)だった。

金曜フリー走行では各車の持っているタイヤの状態が均一ではなく、走行の狙いやタイミング等も完全に同じとはいえないため、タイム比較には難しい面もあるが、セッション終盤に多くのドライバーがベストタイム更新を繰り返し、順位もどんどん動いていくなかで、#41 伊沢は自己最終周の34周目にベストタイムを刻み、それが全体トップにもなった。

伊沢は今年、4シーズンぶりにDOCOMOダンディライアンに復帰。2012~13年にシリーズ戦計3勝を挙げたことがある古巣に移って、久々の勝利を狙っている。開幕戦では8位入賞と、まずは手堅い出足。そして第2戦はトップタイムスタートとなった。

ただ、タイムを出した周のアタック自体は「まあまあ普通に」まとまった伊沢だが、「正直(1位という)順位には驚いているところもあります」ということで、セッティングの煮詰めについてはまだまだ改善途上の様子だ。「気になるところもあるので、そこを良くしていかないと、明日この順位は守れないと思います。気を引き締めていかないと、と思っています」。明日以降の本番、“トップからの復調”を目指す伊沢の走りが注目されるところだ。

この日の2番時計は#19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)で1分14秒148。首位伊沢とは0.001秒の僅差であり、やはり1周が短い岡山ではSFの接戦度合いに拍車がかかることとなりそうだ。

3番手タイムは、伊沢の僚友 #40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)がマークした1分14秒429。DOCOMOダンディライアンは初日1-3発進となった。4位は#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)、5位は#8 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)で、3~5位も0.036秒以内という僅差のなかにいる。

開幕ウイナーの#37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)が6位タイム、#18 小林可夢偉(KCMG/トヨタ)は9位。また今季の注目新人、F1レッドブルのジュニアドライバーで昨季GP2(現FIA-F2)チャンピオンの#15 P.ガスリー(TEAM MUGEN/ホンダ)はセッション前半にクラッシュがあってマシンを傷めてしまい、その後は走行ができなかった(タイムは18位)。初の岡山で初日12周のみの走行という厳しい出だしになったが、ここからどう巻き返すか。

明日(27日)は朝8時40分からフリー走行があり、レース1の予選が10時30分、決勝が15時30分開始予定となっている。

《遠藤俊幸》

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