【ホンダ シビックセダン 試乗】ホンダらしいスポーティセダンに仕上がった…諸星陽一

試乗記 国産車
ホンダ シビックセダン プロトタイプ
ホンダ シビックセダン プロトタイプ 全 8 枚 拡大写真

1972年に初代が登場したホンダの『シビック』。8代目までは日本でも発売されたが、9代目は「タイプR」のみが限定的に輸入販売されるという状況だった。

しかし、10代目になる新型は日本での販売も行われることになった。ボディタイプはセダンとハッチバックで、セダンは日本の寄居工場で製造される純粋な国産車となる。

新型は先代に比べて全幅で+45mm、全長で+95mmというたっぷりとしたサイズが与えられているため、余裕のある室内空間を実現している。先代セダンには試乗していないが、これだけサイズが変わるとその拡大感は確実に感じることができるはずだ。

搭載される1.5リットルの4気筒ターボは、173馬力/220Nmのスペック。ミッションはCVTが組み合わされている。ターボエンジンではあるが、トルクの出方はゆったりとしていて、アクセルをゆっくりと踏んでいけばスムーズでストレスのない発進ができる。

今回の試乗はプロトタイプで行われたもので、試乗コースは千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイ。せっかくのサーキット試乗ということで全開走行を行ったが、これがじつに楽しい。ピットロードを出て、最初にやってくる右の1コーナー。ピットアウト直後なのでインベタで進入することになるが、びっくりするほどよく曲がる。ステアリングを切った瞬間に曲がり始める感覚で、自分が予想していたよりもずっと早く曲がり始める。

さらにコーナリング中の安定感、グリップ感も高い。しっかりと踏ん張る感じが伝わってきて。いかにもホンダらしいハンドリング。コーナーでロールしているときにステアリングを戻したり、切り足したりした際の反応も悪くなく、修正性のよさも感じとれた。

ストレートでは乗り心地をチェックしたが、サーキットで路面がいいこともあり、かなり快適な印象となった。コーナリング中にゼブラに乗り上げても突き上げ感などを感じなかったこともあり、足まわりの動きはスムーズで懐が深いと評価していいだろう。

今回はプロトタイプの試乗で、価格などが発表されていないので、おすすめ度については未評価とした。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:(プロトタイプのため未評価)

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る