山陰本線の新しい観光列車、列車名は『○○』 8月5日デビュー

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新しい観光列車『○○のはなし』で使われる車両の外観イメージ。キハ47形2両を改造する。
新しい観光列車『○○のはなし』で使われる車両の外観イメージ。キハ47形2両を改造する。 全 3 枚 拡大写真

JR西日本の広島支社は5月31日、山口県内の山陰本線などを走る「新観光列車」の列車名とデザインなどが決まったと発表した。8月5日から運行される。

新しい観光列車は、山口エリアの観光キャンペーン「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」の開催(9~12月)を機に運転するもの。発表によると、列車名は『○○のはなし』。読みは「まるまるのはなし」で、日本海に沿って新下関(下関市)~東萩(萩市)間を走る。

JR西日本は、この列車が運行される山陰本線には「日本と西洋をひき合わせた志士達の歴史や文化、美味しい海の幸やお酒など、見て、聞いて、感じてみたいさまざまな『はなし』が息づいています」としており、こうした思いを列車名に込めたという。

車両はキハ40系気動車のキハ47形2両を改造して使用。外観は「西洋に憧れた日本(洋)、西洋が憧れる日本(和)」をコンセプトに、2両別々のデザインにする。「洋と和をつないだ海」を2両にまたがってデザインし、さらに「夏みかんの花(萩市の果実)」と「ハマユウ(下関市の花)」を車体各部にあしらう。

車内は海側を向いた座席を設置。沿線の名産を購入できる販売カウンターや、イベントスペースも設ける。定員は1編成60人で、このうち和風の1号車が28人、洋風の2号車が32人になる。

列車の運行時刻は、往路が新下関9時59分発~下関10時21分発~長門市12時22分発~萩12時52分発~東萩12時57分着。復路は東萩14時13分発~萩14時20分発~仙崎15時27分発~長門市15時33分発~下関17時39分着~新下関17時50分着になる。8月5日から土曜・休日に運転される。

JR西日本が公表している2015年度の平均通過人員(旅客輸送密度)によると、『○○のはなし』が走る線区のうち、山陰本線の小串~幡生間は3126人と比較的多いのに対し、長門市~小串間と長門市~仙崎間は412人と少ない。JR西日本は「(山陰本線の)美しい海岸線とともに、萩(は)・長門(な)・下関(し)を辿り、思い出に残る『はなし』の旅をお楽しみください」と呼びかけている。

《草町義和》

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