【オートサービスショー2017】 ARと集合知を活用して効率的な整備を実現…ボッシュ

自動車 ビジネス 企業動向
AR活用のデモンストレーションの様子
AR活用のデモンストレーションの様子 全 4 枚 拡大写真

ボッシュは、6月1日から3日まで開催されるオートサービスショー2017に出展し、ARを活用した車両整備向けシステムをアピールした。

【画像全4枚】

ARとはAugmented Realityの略で、拡張現実と呼ばれる。ゴーグルを掛けると、現実世界の上に何らかの付加情報が追加されて表示されるもので、Google Glass でよく知られるところとなったインターフェースだ。

ボッシュは、このARを活用した整備支援システムをアピールする。デモンストレーションでは、ゴーグルを掛けた整備員が整備対象車両を見ると、故障していると推測される個所が赤く光って表示され、整備方法のインストラクションが表示される。同時に、見積もり額も表示され、顧客に提示できるというデモンストレーションであった。

従来の、いわゆるダイアグノーシスによる故障診断と比べて、どのようなメリットがあるのだろうか。担当者によると「既知の故障事例のデータベースとARを組み合わせて、素早く正確に故障個所の診断ができるようになっています。ダイアグノーシスのエラーコードからトラブルシューティングする場合は、経験値が必要ですし、ARを通してみると、どこに何があるかがすぐに分かるので、特定のデバイスを探す場合など、作業の効率化につながります」とのことだ。

既知の故障情報は、EBR(Experience Based Repair)というデータベースをボッシュが運用しており、これによって故障の傾向や箇所などを特定する精度が高くなっているとのことだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. VW『ゴルフ』復権へ、Mk. 9は完全電動化! ところがエンジン搭載バージョンも?
  2. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
  3. ベントレー、初の後輪駆動コンチネンタルGT「スーパースポーツ」発表…非電動で666馬力
  4. BMW『X1』、ブラックで統一の「Edition Shadow」発売…240台限定で611万円
  5. シビック タイプRに本革製ステアリングホイール、ホンダアクセスが純正設定…2026年1月発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る