鉄道の運休区間、脱線事故などで500km超に…5月末

鉄道 企業動向
5月末時点の運休区間。常磐線の一部と秋田内陸線が再開する一方、わたらせ渓谷線と飯山線で一部運休が生じている。
5月末時点の運休区間。常磐線の一部と秋田内陸線が再開する一方、わたらせ渓谷線と飯山線で一部運休が生じている。 全 2 枚 拡大写真

事故・災害による鉄道路線の長期運休区間は、5月末時点で515.6kmだった。4月に秋田内陸線(秋田県)などが運転を再開したが、5月はわたらせ渓谷線(群馬県)で脱線事故が発生するなどし、運休距離が伸びている。

東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の影響による常磐線の運休区間のうち、浪江~小高間(福島県)8.9kmが4月1日に再開。路盤崩落の恐れにより2月から阿仁前田~阿仁合間7.8kmが運休していた秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線も、4月29日に全線の運転を再開した。

このほか、4月は飯田線(愛知・静岡県)が土砂流入の影響で一部運休となったが、月内の4月28日に運転を再開した。4月末時点の運休距離は456.6kmで、3月末時点に比べ16.7km減少した。

5月はわたらせ渓谷鐵道が運営するわたらせ渓谷線で、検測車の脱線事故が発生。この影響で大間々~間藤間の36.8kmが現在も運休中だ。現在のところ6月8日までの運休が決まっているが、再開時期は明らかにされていない。

また、長野県飯山市照岡の井出川で5月19日、融雪水の影響による大規模な斜面崩落が発生。22日には井出川下流の桑名川地区に避難指示が出されたため、このエリアを通る飯山線も戸狩野沢温泉~森宮野原間22.2kmで運転を見合わせている。これらの影響で、5月末時点の運休距離は4月末に比べ59.0km増加した。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る