セールスドライバー「週休3日制度はじめました」 佐川急便 求人広告の反響

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「いや……、あれはトライアル的なもので、まだこの先どうするか決めてないんですよ」

佐川急便の広報担当者が困惑気味に語るのは、同社の「週休3日制度 はじめました!」という求人広告だ。現在も募集中だ。そこにはこうある。

《月曜・火曜/通常勤務。
水曜/お休み。朝から趣味の釣りに出かけて、ゆっくり過ごす。
木曜・金曜/通常勤務。
土曜/お休み。家族みんなで、日帰り温泉を満喫!
日曜/お休み。今日は子どもと一緒に近場の公園へ。
こんなライフスタイルも当社なら実現可能》

もともと同社の働き方は1つコースを1人が担当するフルタイム制が基本。人材確保のために、1つのコースを3人で担当する短時間労働などで間口を広げてきた。週休3日制の試行もその1つだというが、経済紙を始め反響は大きかった。

週休3日制は、1日8時間の法定労働時間の適用を受けない変形労働制を採用。1日の労働時間を長めに取ることで可能になった。「平均実働10時間にした場合、8時間労働の従業員とほぼ変わらない基本給になる。当然、残業に関しては週休2日制の社員より手取り額では差が生じるが、そもそもは長時間労働をなくすための試み」。

週休3制募集は、東京と山梨の営業所に限られる。仕事内容は通常のドライバーと同じ、荷物の集配や集金などだ。週休3日制で月13日の休みでシフト制。基本給(月給)は、東京勤務の正社員登用時で18万~26万円。

「この先の全国エリアへの拡大、既存の従業員への適応などについては、これから先に検討していかなけらばならないことがいろいろある」

週休3日制が定着できるかどうかは、まだ未知数だ。

《中島みなみ》

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