ドイツのスポーツカーメーカー、ポルシェは6月2日、イスラエルに「イノベーションオフィス」を設立すると発表した。
イノベーションオフィスは、イスラエル第2の主要都市、テルアビブに開設。ITスタートアップ企業と協力し、テクノロジーの動向を探り、優れた人材を確保する目的で設置される。
最初のステップとして、ポルシェはMagmaとGroveの2つのベンチャーキャピタルファンドに大型投資。他のスタートアップ企業やベンチャーキャピタルファンドへのさらなる投資も計画している。
このうち、Magmaには1999年から投資を行い、現在は人工知能(AI)と自動車に焦点を当てて投資を実行。Groveへの初期の投資分野は、IoT(モノのインターネット)、クラウドテクノロジー、人工知能の発展が狙い。
ポルシェの財務・IT担当、Lutz Meschke取締役は、「イスラエルはIT専門家とエンジニアにとって重要な市場。世界の他のどの国よりも、多くの新興企業が存在する。この才能と技術ノウハウは、優れた専門知識と相まって、将来のビジネスモデルを育てる理想的な場所になる」と述べている。