陥没事故の福岡地下鉄延伸工事が再開へ…まず数カ月の調査

鉄道 行政
地下鉄七隈線の工事現場で陥没した道路(2016年11月12日)。2017年6月8日から工事が再開される。
地下鉄七隈線の工事現場で陥没した道路(2016年11月12日)。2017年6月8日から工事が再開される。 全 3 枚 拡大写真

福岡市交通局は6月6日、陥没事故の影響で中断している福岡市営地下鉄七隈線の延伸工事について、6月8日から再開すると発表した。まず道路占用帯を設置し、10日午前中にも地質調査のための掘削に着手する。

発表によると、陥没事故が発生した地点からボーリングに着手。陥没した場所の地質などを把握し、地盤改良やトンネル坑内の水抜き、土砂撤去や再掘削の工法を検討する。調査期間は3~4カ月の見込み。

七隈線は、橋本~天神南間の12.0kmを結ぶ福岡市の地下鉄。1996年12月から工事が始まり、2005年2月に開業した。続いて天神南~博多間の延伸工事に着手したが、博多駅近くの博多駅前2丁目交差点付近で2016年11月、延伸工事が原因とみられる市道の陥没事故が発生。工事が中断している。開業は2020年度の予定だが、調査結果次第では大きく遅れる可能性もある。

今回の陥没事故で被害が発生した店舗などへの賠償金と原状回復費用は、大成建設を代表とする共同企業体(JV)が全額負担することで福岡市とJVが合意した。賠償請求は345件あり、このうち275件は賠償額(総額3億7290万円)で合意しているという。

《草町義和》

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