【ホンダ CBR250RR】若い開発陣で、一目で見ただけで“凄さ”が伝わるものを[開発者インタビュー]

モーターサイクル 新型車
CBR250RR開発責任者、株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンターの河合健児さん。
CBR250RR開発責任者、株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンターの河合健児さん。 全 6 枚 拡大写真

ライバル車が多い250ccスポーツクラスで、発表後わずか3日間で年間販売計画台数3500台を上回る受注数を得るという大ヒットモデルとなったホンダ『CBR250RR』。

その開発責任者、株式会社本田技術研究所二輪R&Dセンターの河合健児さんにお話しを聞いてみた。

「CBR250RRは朝霞(埼玉県)の二輪R&Dセンターで開発しました。2015年、東京モーターサイクルショーへのコンセプトモデル出展から好評を得て、インドネシアモデルを昨年発売。日本のみなさまにはたいへんお待たせしました」

「日本のCBR250RRは専用仕様として開発プロジェクトを立ち上げ、インドネシア仕様同等の出力特性を確保しながら、平成28年排出ガス規制をクリアするなどしたほか、より日本のライダーに合わせたタイヤやサスペンションのチューニング、また日本専用のカラーリングを施しました」

「CBR250RRは特にインドネシアからの、圧倒的な商品という要請から始まりました。そこで最初に思ったことが、250スーパースポーツの頂点として“一目で見ただけで凄さが伝わるものをつくりたい”という想いです」

「いま改めてこの文言を見ると、私の頭のシンプルさがよく出ているなぁと感じます。しかし、自分はいたって本気で、というのも私の若い頃、250クラスは豊富にラインナップされていました」

「なかでもスーパースポーツは性能もつくりも凄くて、私はそれらに感動し、走りに集中する充実感を教えてもらいました。私はこの凄さ、すなわちファンライドの気持ち良さを芯に据えたマシンをいつかこの手でつくりたいという夢を持ってホンダに入社しました」

「開発にあたっての最初の仕事はチーム編成です。凄さを実現するため、バイク好きの若者を中心に(メンバーを)集めました。幸いなことに集まってきたチーム員も頭のシンプルな者が多かったため、私の想いをあっさり共有することができたのです」

「そしてこのチームはその想いを最後まで貫きました。若い者たちは経験がないゆえにチャレンジを恐れません。これが凄さをものにするために必要でした」
【ホンダ CBR250RR 開発者インタビュー】
2. 必要だったのはバイク好きである自分自身を裏切らないという覚悟

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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