二輪車ETC購入助成キャンペーンは狭き門 6月14日スタート

自動車 テクノロジー ITS

6月14日から二輪車用ETC2.0の購入の首都圏キャンペーンがスタートした。2.0車載器の、購入・セットアップ・取付を完了すると1台1万円を割り引く。締め切りは9月末日だが、希望者はこのキャンペーンに限っては急ぐべきかもしれない。

キャンペーンは首都高速、東日本、中日本の高速3社が共同で実施する。1都4県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県)にあるETC2.0取扱店での購入に限られる。利用者にとっては、これまでのようにアンケートを終了してキャッシュバックされるのではなく、アンケート回答後はすぐに店頭での購入価格から割り引かれるので便利だ。

しかし、高速道路会社は、これに限って事前周知することなく、突然始めた。これには理由がある。このキャンペーンは二輪車のために新規に始まったものではない。3月10日から始まった四輪車用2.0のキャンペーンに上乗せしたものだ。3月に始まった時は、二輪車は対象外で、申込できなかった。

四輪車キャンペーンは先着5万台でスタートした。二輪車ユーザーにとって割り切れないのは、先行する四輪車で5万台のうち3万3000台は終わっている。残り2万7000台を四輪車と二輪車で先着申し込みになることだ。

ETC2.0とETCの違いは、GPS機能を付加して、運転支援機能があることだ。危険状況の事前通知やより遠くまでの渋滞情報が正確に得られる。ところが、二輪車用車載器は仕様の統一を図っていないために情報をライダーに伝える機能を搭載した車載器が市販されていない。余計に機能が付属しただけの高いETCだ。

一方で、国土交通省有料道路課は、2.0搭載車に限定した社会実験も実施中で、将来的にも2.0方式に一本化される予定だ。キャンペーンを利用すると2.0車載器がETCと同額かそれ以下の価格で購入できる。

二輪車用品量販店などが大々的にピーアールしているが、キャンペーン期間、対象台数ともに、最も狭き門といえるだろう。これまでの二輪車ET車載器のキャンペーンとは勝手が違うことを知って、購入希望者は早めの行動が必要だ。

《中島みなみ》

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