【新聞ウォッチ】トヨタ株主総会終了、豊田社長「持続的成長にあらゆる選択肢」強調---マクロン仏大統領とはあす会談へ

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豊田章男社長(トヨタ自動車入社式)
豊田章男社長(トヨタ自動車入社式) 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年6月15日付

●車関税10年前後で撤廃、EPA交渉、EU側、日本と調整(読売・1面)

●佐川親会社上場申請、東証に、時価総額3000億円か(読売・8面)

●欧米排ガス不正再燃か、VWグループ疑惑続出(読売・9面)

●インディ500都市の礎、経済効果毎年3億ドル超(読売・25面)

●張名誉会長が相談役に退く、トヨタ自動車(朝日・8面)

●自動運転車、GM加速、次世代試験車、130台生産(朝日・9面)

●円急伸一時108円台、NY(毎日・4面)

●ガソリン価格2週ぶり下落、131円60銭(毎日・6面)

●自動車業界、女性の活躍加速、柔軟な発想で働き方改革、日産は「工場長」、ホンダは「主任研究員」(産経・11面)

●株主総会でトヨタ社長「あらゆる選択肢検討」競争力強化、先端分野のM&Aも(産経・11面)

●ダイハツ社長「軽、健全な競争を」(産経・11面)

●トヨタ社長、マクロン氏とあす会談、仏経済貢献、自由貿易訴え(東京・6面)

●革新機構、べインと連合、東芝半導体買収、2兆円超提案へ、政投銀も出資(日経・1面)

●ヤナセがレンタカー事業、200億円投資、伊藤忠と連携第一弾(日経・14面)

●フォードとEV生産、独ドイツポスト、来年までに2500台(日経・14面)

●VW日本法人幹部逮捕、覚せい剤使用の疑い(日経・35面)

ひとくちコメント

6月末にはピークを迎える3月期決算企業の株主総会だが、一足早くトヨタ自動車が愛知県豊田市の本社で株主総会を無事終えたという。午前10時から始まった総会では、取締役9人の選任など4議案全てが承認。出席株主は過去最多の5227人、所要時間は前年と同じ1時間53分だったそうだ。

きょうの各紙にも「『攻守』姿勢強調、企業買収も視野」(東京)や「自動運転も負けない」(日経)などとの見出しで取り上げているが、出席した株主からは、次世代技術への取り組みなど、競争力の維持をただす質問が相次いだという。

質問に対して、豊田章男社長も「少し守りにシフトし過ぎたと感じる。明日を生き抜く力としてM&Aを含め、あらゆる選択肢を考える」などと答え、攻めと守りを同時に進め、持続的成長を図ることと強調したそうだ。

出席した株主の話によると、締めのあいさつで豊田社長は「株主総会を1年で一番楽しみな日にしたいと申し上げてきたが、それに一歩近づけたと思う」と述べ、感極まってなのか、メガネの奥からは涙がこぼれる場面もみられたという。

株主総会を終えた豊田社長は、あす6月16日午後10時(日本時間)から、訪問先のパリでマクロン仏大統領と会談すると、きょうの東京が報じている。

5月14日に大統領に就任したマクロン氏が、日本の経済界の要人と会うのは初めてだそうで、これまでの現地生産による仏経済への貢献や自由な貿易体制の重要性を強調し、フランスとの関係強化を図る狙いがあるとみている。

《福田俊之》

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