ミシュランのコンセプトタイヤ…3Dプリンターでトレッド面を補充
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ビジョナリーコンセプトの基本となるのが、サンゴの骨格組織のような、不規則な細かい繊維のある中空構造のエアレスタイヤ。リサイクル素材を使用すると同時に、完全なリサイクルも可能にしている。
ビジョナリーコンセプトは、トレッドに最大の特徴があり、3Dプリンターで補充することができる。低温硬化技術を応用した素材は、従来のトレッドと同じ性能を発揮。雨や雪、オフロードなど、路面状況が変化するのに対応して、必要なトレッドを数分間で印刷できる。
また、ビジョナリーコンセプトには、コネクト機能が備わっており、車両と通信。ドライバーはアプリを通じて、トレッドの摩耗状態を知ることができ、最適なトレッドパターンを選択できる。
ミシュランは、「将来のモビリティに関するミシュランのビジョンは、研究と革新を導く経済全体のビジョンに基づいている。製品を製造するために必要な資材を削減、再利用、またはリサイクルすることによって、地球の資源を保護し、環境への悪い影響を避けていく」とコメントしている。
《森脇稔》