【ものづくりワールド2017】肉眼では見えない静電気を確認できる小型モニタを展示…阪和電子工業

自動車 ビジネス 企業動向
阪和電子工業の静電気可視化モニタ「HSK-5008L」
阪和電子工業の静電気可視化モニタ「HSK-5008L」 全 2 枚 拡大写真

製品をつくるうえで何かとやっかいな静電気、それを可視化できる小型モニタを展示したのが阪和電子工業(本社・和歌山市)だ。製品名は「HSK-5008L」で、赤、青2色のLED点滅により一目で静電気の帯電がわかるというものだ。

大きさは280mm×47mm×70mm、重量が160gとポータブルサイズで、上半分に8つのLEDランプがついている。そして、プラスの帯電だと赤色に点滅し、マイナスの帯電だと青色に点滅する。しかも、8つのLEDは8つのセンサーとそれぞれ連動しており、LEDの点滅状況によってどの部分で静電気が強いのかがわかり、手元の小さな液晶でその数値が確認できるようになっている。

また、パソコンに接続して付属のソフトウェアを使うと、帯電状態の数値化、グラフィック化することも可能で、データの管理や保存することもできる。「この製品は『関西ものづくり新撰』にも選ばれた画期的な製品でもあるんです」と同社関係者は話す。

同社は1966年設立された会社で、主に半導体評価用測定器や検査機などを製造してきた。その技術を活かして新規事業を始めることになり、そして3年ほど前に生まれたのが、この静電気可視化モニタ「HSK-5008L」だったわけだ。

すでに、液晶、塗装、印刷などの業界で利用されているそうだが、「まだまだ知名度が低く、思うような展開になっていない。そこで、いろいろな業界の人に知ってもらうために、今回の展示会に初出展しました。静電気の対策に困っているお客さまが多いと思うので、きっと受け入れられるはず」と同社関係者は話す。

価格は30万円と決して安くはないが、製造ラインはもちろんのこと、作業員の帯電監視などさまざまな場面で使えるので、同社では今後の展開に期待しているそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. 「4ドアとは思えないくらい綺麗」メルセデスAMGの1360馬力超コンセプトカーに、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る