【タミヤ 1/6アフリカツイン 発売イベント】真似したものはひとつもない! オフロードでの走破性と高速安定性を高次元で両立…開発者談

モーターサイクル 新型車
タミヤ 1/6アフリカツイン発売イベント。
タミヤ 1/6アフリカツイン発売イベント。 全 13 枚 拡大写真

「目指したのは旧アフリカツインでした」

タミヤ『1/6 アフリカツイン』の発売記念イベントにておこなわれたトークショーで、Honda『CRF1000L アフリカツイン』の開発責任者である飯塚 直さん(本田技術研究所二輪R&Dセンター)の言葉だ。

アフリカツインの初代は1988年に発売され、国内では99年モデルで販売を終了している。世界一過酷と言われるパリ・ダカールラリーで4連覇を果たしたホンダ・ワークスマシン「NXR750」のレプリカとして生まれただけに、あらゆる状況・環境下で高い走破性を発揮。累計7万3000台を販売し、世界中のライダーにアドベンチャーマシンとして、旅するバイクとして認められた。

熱烈なファンも多く存在し、伝説化している初代を新しいアフリカツインの手本とするべきだと飯塚さんは考えたのだという。

「開発を始めたのは2013年の頃です。ホンダがまたダカールラリーに参戦したときです。世界を旅するバイク、どこでも行けますよっていうコンセプトでやりました」(飯塚さん)

ホンダ・ワークスチーム、ダカールラリーへ24年ぶりの参戦。これと同時に、アフリカツインも動き出していたのだ。

「アフリカツインというからには、オフロードでの高い走破性が絶対に必要なんです。そして高速道路をたくさんの荷物を積んで安定して走れなければなりません。その2つを高いレベルで達成するというのはなかなか難しいのですが、それに我々はチャレンジしました」(飯塚さん)

「そして、いまこのカテゴリーはとても人気があり、いろいろなメーカーからさまざまなモデルが出ていますが、真似したものはひとつもありません。我々が出したのは現代の技術でつくった新しいアフリカツインです」(飯塚さん)

MCを務めたモーターサイクルジャーナリストの松井勉さんも「かつて自分が乗っていたアフリカツインのイメージそのままに進化していた」と、ニュー・アフリカツインの出来映えにはユーザーとして、ひとりのファンとして大満足しているとのことだ。
【タミヤ 1/6アフリカツイン 発売イベント】
1. 次々に飛び出す! 実車と模型、両開発者の秘話
2. 超絶! モデラーは挑戦せよ!! 組立可動式チェーン…CB750FOUR初期型以来の復活
3.リムにスポークを組むのも実車と同じように! タミヤのこだわりにホンダ開発陣も舌を巻く

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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