高齢者に最高速度制限などの限定免許制度の導入を検討…実車試験の導入も 警察庁

自動車 社会 行政
先進安全自動車の体験(ペダル踏み間違い時加速抑制装置)
先進安全自動車の体験(ペダル踏み間違い時加速抑制装置) 全 1 枚 拡大写真

警察庁の「高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議」は、高齢者の特性に応じたきめ細かな対策に向けた運転免許制度のあり方などの調査研究など、提言をまとめた。

有識者会議は、高齢者の特性が関係する交通事故を防止するために必要な方策について幅広く検討してきた。

提言では、高齢運転者の安全運転を継続しながら最終的に運転免許証の自主返納などにより、本人が納得した上で運転を終えることができるようにする必要があると想定。各人の運転能力に応じて運転可能な車両を自動ブレーキなど、先進安全技術が搭載された自動車、最高速度の制限、高齢者が操作しやすい自動車限定や運転可能な地域や道路を制限するなどの限定条件付免許の導入の可否を検討すべきとした。

また、それぞれの高齢者が抱える運転リスクに応じたきめ細かな対応が実施できるよう、運転リスクが特に高い人に対して、実車試験の導入の可否を含め運転免許制度のあり方について調査研究を実施すべきとした。

さらに、自主返納や運転免許取り消しなどの処分で運転免許を持たない高齢者が増えることが予想される。公共交通の確保・充実、自家用有償運送の活用、貨客混載などの促進、介護保険制度によって行われる輸送サービスの活用など、きめ細かな生活の支援によって、運転免許がなくても高齢者が安心して暮らせる環境の整備を推進すべきとした。

このほか、自動運転が高齢者の移動手段の確保にも貢献することから、法制度面を含む各種課題を検討するなど、自動運転の実現に向けた取り組みを推進すべきとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  3. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  4. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  5. 日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
  6. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  7. ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
  8. マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
  9. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  10. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
ランキングをもっと見る