ロハスな空間にはクルマ好きが集う…「湘南なクルマ屋さん」を訪ねる

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ロハスな空間にはクルマ好きが集う。「湘南なクルマ屋さん」辻堂のガッティーナを訪ねる。
ロハスな空間にはクルマ好きが集う。「湘南なクルマ屋さん」辻堂のガッティーナを訪ねる。 全 7 枚 拡大写真

なだらかな起伏のある地形と、周辺の家々の庭先の松が作り出す雰囲気は、いかにも湘南といった印象を受ける。そんな場所にあるのがガッティーナ(神奈川県藤沢市辻堂)だ。

高級であるとか、希少性で話題をさらうといった車種では決してないが、ここにしか入らないクルマ、「相当に珍しい」クルマたちが並ぶ空間は、何時間いても飽きない空間である。「右から左へと売れるクルマではないですね。でも乗ったらいいのにな、というクルマばかりですよ。一度乗っておくべきクルマ。僕がそう思うクルマたちですかね」と代表の酒井さんは話す。

そして週末ともなると、三々五々人が集まり、店内にはいつしか笑い声と、のんびりした雰囲気でいっぱいになる。もちろん、ここにしかないクルマを見てみたいという人もいるが、実は看板猫コビオを慕ってという人もいる。何台もここでクルマを買っている人もいれば、一度も買ったことはないけれどこのお店が好きという人まで様々だ。

人が人を呼び、話に花が咲く。初めて車を見に来た人と、常連が談笑するという光景も珍しくないのだ。自由な時間がここには流れている。実に湘南らしい、と言えるのかもしれない。訪ねたその日も、常連のお土産だというケーキを皆で食べることに。貴重な書籍や懐かしい自動車雑誌のバックナンバーなどに目を通すのも、ガッティーナでの時間の過ごし方の一つだ。

「仕上げ方によっては、現代の環境で、普段のアシとして充分使っていただけるクルマたちです。現状どういう状態で、どんなことをすればよいかもお話させていただくようにしています。そして、どこまで手を入れて整備するか、というご相談もさせていただきます」

「直すのが趣味、古いクルマだからむしろこの塗装状態の方が味がある、というのでほとんど手を入れない状態で購入される方もいらっしゃいます。いっぽう、普段のアシにするからしっかりとしたメニューの整備や、対策をされる方もいらっしゃいますよ」

「ガッティーナというと、フィアット『パンダ』などマニア向きの車種が得意と思われる方が多いかもしれませんが、このオペル『カリブラ』なども今のうちにぜひ乗っておいていただきたい一台です。結果的に珍しいクルマが集まりますが、それはあくまでも結果。一台一台の個性が今より濃かった時代のクルマたちです」

「うちでクルマのある暮らしの入門をされる方もいらっしゃいますよ。まず気になるクルマがあったら、ここに遊びに来てください。車種もそうですが、僕やお店のスタンス、雰囲気。そういうことも感じてほしいですね」と酒井さん。

《中込健太郎》

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