【トヨタ カムリ 新型】アイシン、新開発の燃費向上テクノロジーを供給

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新型カムリ2.5リットルA25A-FXSエンジン+モーター
新型カムリ2.5リットルA25A-FXSエンジン+モーター 全 4 枚 拡大写真

アイシン精機を含むアイシングループは7月14日、新型トヨタ『カムリ』に燃費向上に貢献する複数の新開発テクノロジーが採用された、と発表した。

パワートレイン分野では3種類の新製品を供給。「連続可変容量オイルポンプ」は、エンジンの条件に合わせ、最適な油量を供給し、燃費向上に寄与する。世界初の内接ギヤ式を採用。独自の歯形を採用することでシンプルかつコンパクトな構造が可能となり、従来品に比べ25%の小型化と33%の軽量化を実現。また、エンジンの状態に応じてオイルの吐出量をきめ細やかに制御することで、必要最小限の油量・油圧を供給することが可能となり、オイルポンプの仕事量を63%低減させた。

「電動ウォーターポンプ」は、エンジンの冷却最適化とエンジン負荷の軽減により、燃費向上に貢献。モーターの磁石の形状や配置を工夫するなどして、従来品に比べて39%の小型化と36%の軽量化を達成した。基本設計を見直しながら小型軽量化を行い、同時に効率化を図ることで、従来から搭載されているハイブリッドエンジンだけでなく、ガソリンエンジンにも対応が可能となった。

さらに、「FF2モーターハイブリッドトランスミッション」は、トヨタと共同開発。レイアウトを抜本的に変更し、コンパクト化と低燃費を実現している。

走行安全分野では2種類の新製品を供給。新開発の「フロントディスクブレーキ」では、キャリパー内のピストン挙動を安定化させることにより、ブレーキフィーリングを向上。あわせて、ディスクローターのフィン部形状を刷新し、冷却性を大幅に向上させるとともに、キャリパー形状を見直すことで、従来に比べ6%の軽量化を果たす。

また、新世代の「キャリパー一体式電動パーキングブレーキ」は、独自のギヤ軸保持構造を採用。作動音を従来製品に比べ5%低減し、世界トップクラスの静粛性を実現している。

《森脇稔》

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