「クルマがドライバーの感情を理解する」ルネサス、R-Car用開発キットを発表

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音声感情認識技術(cocoro SB社提供)
音声感情認識技術(cocoro SB社提供) 全 2 枚 拡大写真

ルネサス エレクトロニクスは7月19日、自動運転時代に向けて、ドライバーの感情を理解して最適に応答するクルマの実現が可能な「R-Car用開発キット」を開発したと発表した。

開発キットではソフトバンクグループ傘下のcocoro SBが保有する人工感性知能「感情エンジン」を活用し、ドライバーのから「自信」や「不安」等の感情を認識。この感情に対する応答をルネサスの車載情報システム用SoC「R-Car」を用いて、クルマがドライバーを思いやる新たなUIで表現する。ドライバーは言葉の意味だけでなく、それを超えた感情をくみとってもらうことで、クルマから適切な応答を受けることができる。さらにこれをAIの機械学習と結びつけ、クルマがドライバーとの対話を学習するにつれ、ドライバーにとって最適な応答ができるクルマに成長することも期待できるという。

例えば、ドライバーの運転と自動運転の切り替え時などで、言葉では切り替えに同意していても「不安」感情を認識することで「自動運転を見合わせますか?」といった親切な応答が可能となる。また自動運転中の夜道では、ドライバーの感情に合わせてスピードを自然にコントロールすることもできるようになるという。

感情エンジンに対応し、R-Car用開発キットを搭載したルネサスの「つながるクルマ」のシミュレータは、ソフトバンクが7月20日・21日にザ・プリンス パークタワー東京で開催するイベント「SoftBank World 2017」で展示される予定。その後開発キットを年内にリリースする計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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