【ボッシュ モビリティ エクスペリエンス】新プラットフォーム利用で注力する、車のネットワーク化

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「パーキニーズ(PARKINEERS)」のデモ
「パーキニーズ(PARKINEERS)」のデモ 全 16 枚 拡大写真

ボッシュが目指す、“スマートな自動車社会の実現”に欠かせないのがネットワーク化だ。ドイツで開催された「モビリティ エクスペリエンス 2017」では、そのビジョンとローンチしたばかりのアプリが紹介された。

【画像全16枚】

“つながる車”で手に入れる安全と快適性

ボッシュは、今年3月にモビリティサービス用の新プラットフォーム「Automotive Cloud Suite」を発表した。車両とクラウドが常時オンラインでつながることにより、ドライバーに必要な安全機能や快適性を提供することが可能だという。

会場では、ジャガー『Fペース』をベースとした車両でデモが披露された。「予測診断」では、普段からシステムが車両の状況をチェックし、部品の交換やメンテナンスの情報を通知する。整備を頼む際もネットワークにつながっているため、ワークショップへ連絡してライセンス番号などを伝える手間はなく、ボタン1つで自動的に情報が送信される。来店の予約が完了するとカレンダーに追加された。走行時に逆走車があれば「逆走警報」が発せられる。これは逆走車発見から10秒前後で警報を発するように設計されており、周囲にいるすべての通行者に向けて通知される仕組みだ。「パーソナルアシスタント」もドライバーに利便性を与える機能だ。今夜食べたい料理があれば、システムがレストランをレコメンドしてくれる。自宅がスマートホームであれば、鍵がきちんとかかっているかを確認し、エアコンの調整も車から行うことも可能。「コミュニティ ベース パーキング」では、面倒な駐車場探しを代わりに行ってくれる。待ち合わせをしている友人の分も探し、メッセージで場所を教えれば相手も喜ぶだろう。

これらはボッシュならではの知見を利用し車両のシステムそのものに統合されているため、スムーズに機能する。暗号化された無線信号でソフトウェアのアップデートも随時行うことが可能だ。説明員によると「コミュニティ ベース パーキングは、来年メルセデスベンツの車両に搭載される予定」だという。

その他、後付け緊急通報装置「eCallアダプター」やコンシェルジュサービスの体験コーナーも設置。EUでは2018年3月より、全ての車に緊急通報サービス(eCall)の装備が義務付けられる。従来乗っているマイカーでも、このアダプターをシガーソケットに設置すればサービスが受けられる。会場のデモで、eCallアダプターの刺さったラジコンカーをクラッシュさせると、衝撃を感知して、電話がコールセンターに繋がる。オペレーターから「怪我はないか、車はどういう状況か」などを確認された。もし、ドライバーの応答がない場合は、センターから直接救急隊に連絡が行くという。日本でも同サービスは昨年末から導入されている。

新アプリ「パーキニーズ」とは

現在ボッシュが進めている駐車関連のプロジェクトは主に3つ。「アクティブパーキングロットマネジメント」は床に埋め込まれたセンサーから情報を得て、空きスペースやEVチャージャーの有無、女性専用駐車場の位置などがわかるようになるというもの。日本でも年内に展開予定だ。「オートメイテッドバレットパーキング」は、駐車場の入り口でドライバーは降車し、その後自動で入庫されるというもの。戻って来た際にはアプリで出庫を操作する。このシステムは人間の出入りがないため、ドア開閉用のスペースを気にする必要がない。便利なだけでなく収容台数を増やせるというメリットがある(日本では2019~20年に導入されるのでは、とのこと)。そして、「コミュニティベースドパーキング」。この仕組は欧米向けのものになるが、路肩に縦列駐車する際に用いる。走行中に空きスペースを記録し、クラウドにアップする。空いているように見えるが駐車禁止のスペースの情報も蓄積。デジタルマップに記録され、他の車に情報提供できる、というものだ。

路上駐車スペースには時間、止める方向、片側のみなど規制がある場合も多い。看板も複雑でわかりづらいという。そういった問題を解決するために作られたのが「パーキニーズ(PARKINEERS)」というアプリだ。これは、情報をデジタル化して、どこに希望の駐車場があるか見つけやすくするサービス。ユーザーと共に情報を集めて共有・提供する。デモでは、駐車場がどれくらい混んでいるかや、駐車できない場所(赤い×)とビジター用の駐車スペース(青い表示)などがわかりやすく表示された。また、例えば“平日8~18時の間、最高2時間まで駐車可能”という看板があった場合、ユーザーがその情報をアプリに登録してシェアすることができる。

登録やシェアを促すために、ポケモンGOからインスピレーションを得て、ゲーム感覚で利用できるようにもしているという。データを入力するとポイントが集まる。そのポイントでレゴブロックのようなアイテムを手に入れ、都市設計をしていく…という内容だ。「このようなサービスは、まだドイツではない。楽しいからアプリを使い、そのついでに情報入力する、という流れにしたい」(説明員)とのこと。パーキニーズは今月頭にリリースしたばかりで、ボッシュにとっても新しいフィールドだ。ドイツ国内で成功すれば、他国での展開も検討するという。

《吉田 瑶子》

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