GLM、独ボッシュと協業…EV向け車両制御ユニットを共同開発

エコカー EV
GLMとボッシュエンジニアリングの技術者ら、GLMの開発拠点にて2017年7月撮影
GLMとボッシュエンジニアリングの技術者ら、GLMの開発拠点にて2017年7月撮影 全 3 枚 拡大写真

GLMは7月20日、独ボッシュ傘下でソフトウエアを電子制御の開発などを手掛ける「ボッシュエンジニアリング」と、車両制御の分野で協業すると発表した。

今回の協業では、EVの駆動システムを制御する「VCU」(ビークルコントロールユニット)を共同開発。2019年の量産を計画している次世代EVスーパーカー『GLM G4』に搭載する予定だ。

共同開発するのは、車両の多機能を統合、制御できる高性能なEV専用のVCU。バッテリーマネジメントシステム(BMS)やモーターを駆動するパワードライブユニット(PDU)、車載用充電器(OBC)等の協調制御を行う重要パーツだ。GLMが構築した車両制御システムを基に、ボッシュのハードウエアを使いながら、ボッシュエンジニアリングと共同開発する。なおGLMは現在、完成車両の開発や販売のほか、車両の内部にあたるプラットフォーム部分の販売も行っている。そのため、今回のVCUの制御対象は、ボディ部分を除く車両内部に特化。他社の車両にも応用可能とし、完成車両とプラットフォームの両方を販売する戦略を進めていく。

両社は、2016年春から協業できる内容について協議を開始。細かな仕様について検討してきた。現在、VCU第1号試作機の開発を終えており、次世代EVスーパーカー「GLM G4」のプラットフォームに搭載し、機能確認を開始。ボッシュエンジニアリングの技術者が7月上旬から京都のGLM開発拠点を訪れ、同社技術者と共同で、8月上旬まで動作テストを重ねる。両社は今後も、VCUの精度をさらに高め、GLM G4に搭載する方向で引き続き共同開発を進め、EV乗用車の量産車として、ボッシュ製VCUを搭載した日本初の車両を目指す。

またボッシュは、車の機能をスマートフォン等で後から購入できる、VCUと連動したサービスも開発しており、GLMは同サービスの搭載も視野に入れているほか、協業領域を拡大し、自動運転の分野などでも、協力関係を深めたい考えだ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る