【ホンダ グレイス 試乗】日本の実情にぴったり、貴重な5ナンバーセダン…諸星陽一

試乗記 国産車
ホンダ グレイス 改良新型
ホンダ グレイス 改良新型 全 8 枚 拡大写真
『グレイス』はホンダ最小のノッチバックセダン。『フィット』をベースとするモデルだけに、フィットのハイブリッド系パワーユニットに改良に合わせ、グレイスも変更を受けた。

マイナーチェンジ最大のトピックスは、追従機能付きACC、衝突軽減ブレーキ、車線逸脱防止、オートマチックハイビーム、先行車発進通知機能などがセットになった「ホンダセンシング」の採用。このうち試乗で試せたのは、ACCと車線逸脱防止のレーンキープだが、どちらもなかなかいい出来。レーンキープもしっかりセンターをキープするし、ACCの車間維持も正確。再加速も頑張りすぎず、適度な加速感で行われるので燃費にも乗り心地にも優しい。

パワートレインも変更を受けているが、ドライブフィールに大きな変わりはない。ただし燃費性能が向上、登場時34.4km/リットルだった数値は34.8km/リットルとなった。

試乗会が行われたのは横浜のみなとみらい地区で、比較的道路が広い場所だったが、あえてちょっと裏の狭めの道や路上駐車が多い場所にも足を踏み入れてみた。思ったとおり、取り回しはいい。日本のインフラは基本が5ナンバーサイズに合わせて作っている。グレイスのような5ナンバーのセダンに乗ってみるとじつにその使いやすさを感じることができる。

マイナーな存在の5ナンバーセダンだが、その実力は非常に高い。自動車メーカーはこの貴重なサイズ、貴重なパッケージングのクルマを絶やすことなく、続けていってほしいものとあらためて感じる試乗であった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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