フェラーリ F40、デビュー30周年…日本のバブル期を象徴する名車

自動車 ビジネス 企業動向
フェラーリ F40
フェラーリ F40 全 5 枚 拡大写真

イタリアのスポーツカーメーカー、フェラーリは7月21日、『F40』がデビュー30周年を迎えた、と発表した。

F40はフェラーリの名車として、歴史に名を刻むモデル。フェラーリF40は1987年、フェラーリの創業40周年記念車として誕生した。当時のグループB向けレーシングカー、『288GTO』をベースに、カーボンやアルミなどの軽量素材を積極的に投入して完成したロードゴーイングスーパーカーがF40だった。

ミッドシップに積まれるのは、2936ccの排気量を備えたV8ガソリンエンジンを、2個のターボチャージャーで過給したユニット。最大出力478ps/7000rpm、最大トルク58.8kgm/4000rpmを引き出し、最高速は324km/hを誇った。市販車で最高速が320km/hを超えたのは、このF40が最初といわれる。

F40は、日本にも導入。1987年当時は、日本はバブル経済の真っ只中。不動産だけでなく、スーパーカーも投機対象となり、新車価格が4650万円のF40が、5倍以上の2億5000万円もの高値で取引された逸話も残る。

このF40の開発当時、テストドライバーを務めたダリオ・ベヌッツィ氏は、デビュー30周年に際し、「F40はパワーステアリング、パワーブレーキ、電子機器がないため、ドライバーの技術が要求される車。しかし、正確なステアリングやロードホールディング、加速性能は、当時の市販車として、比類ないレベルに到達していた」と振り返っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る