【BMW HP4 RACE 試乗】最強・最高峰マシンはサーキットビギナーにも楽しめる…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
BMW HP4 RACE
BMW HP4 RACE 全 63 枚 拡大写真

なんという軽さとパワーだ! これがメインフレームとホイールをカーボンファイバー製にした超軽量・最高峰スペックを持つマシンなのだ。

【画像全63枚】

決してフルスペックを出し切ることはできないけれど、レーシングライダーでなくともサーキット走行と、その高性能を心底楽しめる!!

世界限定750台生産の超プレミアムモデル、BMW『HP4 RACE 』に富士スピードウェイで乗った。そのお値段、なんと1000万円である。

この夢のような試乗は、BMW Motorrad JAPAN の計らいによって実現したわけだが、同じタイミングで走行機会が与えられたのは鈴鹿8耐を走るような凄腕ライダーたちばかり。ロードレースはおろか、サーキット走行の経験も乏しい自分がそんななかに混ざっていいものか怖じ気づきつつも、最高峰のマシンに乗れる歓びで胸がいっぱいであった。

夢のマシンはピットにあった。スリックタイヤに被せられたタイヤウォーマーが外され、いよいよ自分が乗る順番だ…。

トラクションコントロールやエンジンブレーキといった電子制御介入度の切り換えスイッチの操作方法などをBMW Motorrad のスタッフがレクチャーしてくれるのだが、与えられた走行機会は3周ほどで、終始舞い上がったままの自分がそれらのスイッチを押すことは一度もないままであった。

不慣れな逆チェンジを正チェンジにしてもらい、さらに前後サスペンションのイニシャルを抜いてもらってからコースイン。直前に乗った『S1000RR』も軽快だったが、こちらは次元が違うといった印象で、コーナーの入口でフロントからスッと向きを変えていくし、切り返しでの身のこなしも俊敏そのもの。これまでに味わったことのないハンドリングの軽さとエンジンのピックアップの良さだ。

カーボンファイバー製のモノコックフレームの重量はわずか7.8kgしかなく、S1000RR より4kgも軽い。ホイールも鋳造軽合金ホイールと比べ、30%もの重量削減を実現している。

カーボンフレームの車体は硬くて曲がらないのでは…と不安だったが、そんなことはなかった。「この先はどうなっているんだっけ?」という富士スピードウェイが不慣れな自分でもコーナーを不安なくクリアでき、狙った通りのラインをいとも簡単にトレースしていける。

低中回転域しかほとんど使わず終いのエンジンも、ピーキーで神経質なところは一切なかった。

つまり、このHP4 RACE。本気度満点の一部レーシングライダーだけのものではなく、サーキットビギナーが購入しても充分に面白いマシンになっている。

最高のマシンで腕を磨けば、ライディングの上達もさぞかし早いだろう。レースの猛者ではない一般ライダーも躊躇うことはないのだ!!

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
戦闘力:★★★★★
プレミア度:★★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のバイクカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説。現在、多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『スカイライン』次期型、公式ティザー情報のその先…新型車スクープ記事ベスト5 2026年上期
  2. 軽EV『ラッコ』、発売2週間で累計受注1000台突破…BYDの日本導入モデル最速ペース
  3. 二輪車エンジンはなぜ個性的なのか、ヤマハ元技術者が約150台を解説
  4. ランボルギーニ『ミウラ』誕生60周年、電動スーパーカー『レヴエルト』に「ミウラ 60° オマージュ」…世界限定99台
  5. 三菱『デリカD:6』予想CG公開! PHEVを採用? D:5の進化のゆくえ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 神奈川個人タクシー、電脳交通のクラウド配車システム「DS」導入…S.RIDEとUberにも対応
  4. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
  5. ジョイフル本田、宇都宮店にソーラーカーポート設置…ホームセンター業界最大級の発電容量1126.4kW
ランキングをもっと見る