【ホンダ シビックタイプR 新型】開発責任者「目指したのは究極のFFスポーツ」

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ホンダ シビック タイプR
ホンダ シビック タイプR 全 14 枚 拡大写真

ホンダは全面改良した『シビック・タイプR』を9月29日から日本国内で販売を開始すると発表した。価格は450万360円。

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シビック タイプRの開発責任者を務める本田技術研究所四輪R&Dセンターの柿沼秀樹主任研究員は「目指したのは究極のFFスポーツ。FFスポーツカーとしてありたい運動性能を徹底的に突き詰める中でクルマとしての基本性能を飛躍的に進化させた。これによりサーキットパフォーマンスをさらに磨き上げるとともに一般公道でのグランドツアラー性能を大幅に高めることが可能となった」と語る。

というのも「過去5世代のタイプRに共通していたのは、すでに存在しているシビックのハードウェア構成といった枠の中でどれだけ運動性能を高めるかという成り立ちで生まれてきた。その引き換えとして日常的な性能は捨てていかなければいけなかった。今回のタイプRの開発は、そうしたこれまでの手法ではなく、自らの発想を解き放ち理想のFFスポーツを思い描くところからスタートした」からだ。

実際、開発当初からセダン、ハッチバック、タイプR各モデルをひとつのチームで開発したのが新型タイプRとなる。

新型タイプRには最高出力320馬力、最大トルク400Nmの2リットルVTECターボエンジンが搭載される。「先代タイプRからさらなるパワーアップを達成するだけでなく、なによりドライバーがエンジンのパフォーマンスをより一層意のままにコントロールできるようエンジン制御を進化させた。歴代タイプRが追求してきた高出力、ハイレスポンスのテイストをターボエンジンでも味わえるようにした」と柿沼主任研究員は解説する。

またタイプR専用の6速マニュアルトランスミッションを採用。「エンジン出力アップに合わせファイナルギアのローレシオ化により全域で先代モデルを凌駕する加速性能を達成している。またエンジンレスポンスを向上させるために軽量シングルマスフライホイールを採用し、2リットルターボクラスでトップのレスポンスを実現している。さらにホンダ初採用となるレブマッチシステムを搭載し、マニュアルシフトの使いやすさを進化させている」とのことだ。

パッケージングは「先代モデルに比べさらにロー&ワイド化を図った。全高25mm低くしリアトレッドを大きく広げるとともに、よりロングホイールベースとすることで優れた走行安定性を実現した。またドライバーのヒップポント25mm下げることでスポーツカーらしい視界とクルマとの一体感を向上させている」とした。

さらに「タイプRの320馬力のエンジンパワーと20インチタイヤのグリップ力を受け取ることまでをも想定し最新の技術を投入して設計した軽量高剛性のボディ骨格。これをベースにタイプRではさらに接着接合を行うことで先代モデルに比べ16kgもの軽量化を図りながら38%もの捩じり剛性向上を果たした」という。

究極のFFスポーツを目標に開発された新型タイプRだが、柿沼主任研究員は「今年4月に行われた最終性能評価において先代モデルのタイプRの記録を約7秒更新し、量産車FF最速となる7分43秒80を記録した」と明かす。

さらに「数字には満足している」とした上で、「先代のタイプRはニュルのタイムをとると言って初めて世界に踏み出したので、それを獲るために造ったクルマ。今回はクルマとしての基本性能を高めて、プロのレーシングドライバーの技量があってやっと出せるような速さではなくて、どんなお客様でもクルマの操る悦びという根源的なドライブフィールを楽しんでもらうために、まず絶対的なクルマに対する信頼感、その信頼感の上に速さを尖らすというのが今回一番重視したところ。そこを磨くためにニュルに相当行って開発したので、そこの進化は本当に自慢できる」と話していた。

《小松哲也》

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