マツダ 整備士養成校の教職員向けセミナー開催…ディーラーの採用活動を支援

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マツダ SKYACTIV技術セミナー
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マツダは8月4日、横浜市にあるR&Dセンターで整備士養成学校の教職員を対象にした「SKYACTIV技術セミナー」を開催した。同セミナーは系列ディーラーの整備士の採用活動を支援するのが目的で実施しており、今年で7回目を迎えるという。

同セミナーを担当するマツダ国内営業本部特約店管理部採用支援チームの引野真佐志主幹は「セミナーを始めた6年前までマツダは整備士養成学校との関係が弱いことが課題だった。そこで学校の先生方とマツダとのつながりを造りたいということから始めたのが、このセミナーのきっかけ」と明かす。

というのも「整備士の就職活動は、営業職のように学生が企業の採用募集に応募するスタイルではなく、学校推薦の形で就職先が決まるという色合いがまだかなり強く、まずは先生方に『マツダって良いよ』と思って頂かないと、なかなか学生を紹介してもらえない」からだ。

そこでマツダは整備士養成学校の教職員向けの技術セミナーを2011年から毎年開催するようになった。セミナーは横浜だけでなく大阪や広島でも開催し、各会場合計で毎年100名前後が参加しているという。

過去6回まではSKYACTIVやG-ベクタリングコントロール(GVC)といった最新技術の概要やマツダデザインについて座学形式でプレゼンテーションを行ってきた。今回は新型『CX-5』を使った実車での整備実習を初めて取り入れることになった。

この日、横浜で行われたセミナーでは午前9時から約1時間の座学でのSKYACTIV-Dエンジンに関する技術概要説明のち、整備ブースに移動した約20名の参加者は3つの班に分かれて、CX-5を使って燃料噴射やDPFの作動状況の確認作業、インジェクターカバーの取り付け実習を体験した。

昼食をはさんで午後からは再び座学によるi-ACTIVSENSEの概要説明の後、i-ACTIVSENSE用カメラの光軸を診断する装置を使った調整作業などの実演、実習が行われた。

今回で3回連続となる参加者は「これまでは講義だけだったが、今回は本当にメーカーの研修のような形だったので、さらに奥深くなると感じた」とした上で、「技術の進歩は速く、それへの対応を我々もしていかなければいけないので、こうした機会はますます重要。なるべく参加したい」と次回開催にも期待を寄せていた。

また別の参加者は「学校は結構閉鎖的なところがあり、新しい情報をとろうとしてもなかなか入ってこない。具体的な構造も図面上でしかわからない。非常にありがたい。今回の内容を教員全体で共有して、学生には授業やオリエンテーリングなどを通じてできる限り伝えたい」と話していた。

《小松哲也》

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