【インドネシアモーターショー2017】三菱 エクスパンダー は見た目で差をつける

自動車 ニューモデル モーターショー
三菱エクスパンダー(インドネシアモーターショー2017)
三菱エクスパンダー(インドネシアモーターショー2017) 全 8 枚 拡大写真

10日からインドネシアの首都ジャカルタで開催中のインドネシア国際オートショー(インドネシアモーターショー)でワールドプレミアされた三菱の新型車『エクスパンダー』。車体サイズは全長4475mm×全幅1750mmで搭載エンジンは自然吸気1.5リットル。インドネシア現地では販売台数が多いと同時にシェア争いも激しい小型MPVクラスの新型車だ。

【画像全8枚】

ライバル同士が切磋琢磨しているこのジャンルで、新規参入する三菱はどう存在感を出し、人気を高めていこうとしているのか? 

「まずは三菱らしい外観デザインですね」というのは三菱自動車商品戦略本部商品企画部の前川裕史さん。トヨタ『アバンザ』やダイハツ『セニア』、スズキ『エルティガ』など先行するライバルたちは絵にかいたような「箱」であり、デザイン的な遊び心は見られないに等しい。

いっぽうで三菱エクスパンダーはSUVテイストを盛り込んだエネルギッシュなスタイルで、フロントバンパーに埋め込んだヘッドライトなど顔つきからして大胆だ。「そんなSUVテイストがライバルに対する差別化につながるよう作りました。先代の『パジェロスポーツ』(東南アジアで大人気のピックアップトラック『トライトン』をベースにしたフレーム付きSUV)以降、三菱はSUVブランドとしてこの地域で認知を高めました。そこでエクスパンダーもその雰囲気を訴求しています」。

さらにリヤスタイルもL字型にLEDを組みあわせ大胆に側面へ切り込むテールランプなど個性が光る。「インドネシアの都市部では渋滞が多いから、リヤスタイルを長い時間じっくりと見られ、クルマの印象となります。だから、L字型デザインと個性的に光るLEDで差別化して存在感を高めることにしました」という。

ところでインドネシアではMPVの台数は多い。しかし実際の使われ方もクルマのイメージもひとことでいえば「実用性」である。だから高級な場所にはなじまない雰囲気を放っている。「高級ホテルに行かれるようなクルマを作りたかった。それをデザインでも表現した」(前川さん)というエクスパンダーが、個性的な意匠でどこまでライバルの牙城を崩せるのか楽しみだ。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMWが24車種4万台をリコール…濡れると火災のおそれ
  2. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
  3. トヨタ『スープラ』1000台以上をリコール…水が浸入して火災のおそれ
  4. 550馬力のマッスルカー『チャージャー スキャットパック』、4ドアの米国受注開始…6万ドル以下で最強のセダンに
  5. SUBARU公認の結婚指輪、ペアのリングから六連星が浮かび上がる…12月24日発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る