【メルセデスベンツ Sクラス 改良新型】世界最高のクルマを作りたい

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メルセデスベンツSクラス新型
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メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスのフラッグシップサルーン、『Sクラス』のフェイスリフトモデルを発表。一部モデルを除き、9月上旬より順次納車が開始される。

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◇常に世界の自動車を牽引してきたSクラス

Sクラスは1972年に「W116」型としてデビュー。「常にその時々の最新技術を搭載して来ており、メルセデスベンツの“最善か無か”を体現して来たモデルだ」とは、メルセデス・ベンツ日本代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏の弁。「世の中では当たり前の様に使われている安全装備の数々をメルセデスベンツが開発しいち早くSクラスに採用して来た」とし、ABS、エアバッグ、シートベルトテンショナー、ESP、ディストロニック、プリセーフ、インテリジェントドライブなどを例に挙げ、「常に世界の自動車を牽引して来たといっても過言ではない」と述べる。

そして、新型Sクラスについても、「自動運転につながる革新的な技術を搭載した未来を創造するクルマだ」とした。

今回の発表に合わせて来日した、ダイムラー社Sクラス開発担当のドミニク・フォーフト氏は同社がSクラスで目指しているものについて、「非常に単純だ。世界最高のクルマを作りたい、それだけだ」とコメント。

「この目標をフルラインナップで達成するのは至難の技だ」としたうえで、「それでも、卓越した安全性、快適性のための更なるスペースや効率、そして運転の楽しみはSクラスであろうと、『Aクラス』であろうと変わらずスタンダードになっている」という。

そのうえでSクラスを、「卓越性やベンチマークを更に高みに置こうと考えた。(前述の通り)今日、全てのクルマで標準化された装備は、元々Sクラスから始まったものが数多くある。このSクラスの成功こそが、Sクラスがラグジュアリーセダンと、その卓越性のベンチマークであることを示しているのだ」と話す。

1972年のデビュー以来、約400万台のSクラスが生産された。「2016年においても、世界のラグジュアリーセダン市場でベストセラーとなった。我々はこのイメージを大切に育てていきたい」とSクラスについて語った。

◇新型のポイントはデザイン、インテリジェントドライブ、テレマティックス

さて、新型Sクラスも「トレンドセッターとなるようなフィーチャーを数多く盛り込んだ」とフォーフト氏。そのため、「この最新モデルの開発は多岐にわたり、約6500の部品、コンポーネントが刷新された」とし、新しいエンジンやヘッドランプ、ステレオカメラはもとより、スタートボタンまで新しくなった。その結果、「ドライバーのステータスがより一層一目瞭然となった」と述べる。

メルセデス・ベンツ日本営業企画部商品企画1課マネージャーの木下潤一氏は今回のフェイスリフトのポイントを3つ挙げる。そのひとつはエクステリアデザインだ。「Sクラスの威厳が更に増した」という。主な変更点は、AMGラインモデルでは、バンパー下部のインテークに二本のバーが入ったことや、3本のラインが入ったLEDのライトのほかに、「これまでは12気筒専用グリルだったツインルーバーが全モデルに採用された。そういったことで威厳が増した」と説明。

そして、「『Eクラス』から更に改善された“インテリジェントドライブ”機能や、テレマティックスサービスの“Mercedes me connect”が全車標準搭載されたことがポイントだ」と木下氏。インテリジェントドライブ機能では、リモートパーキングアシストが追加された。これはドライバーが下りた状態で、スマートフォンを操作することで縦列・並列駐車スペースへの駐車操作や、前後退が可能になる機能だ。

また、木下氏は、テレマティックスサービスの“Mercedes me connect”に含まれる、「“おもてなしサービス”のコンシェルジュサービスが、Sクラスオーナーにとって使い勝手が大きい」という。 これは車内から専用ボタンを押すだけで専門のオペレーターが24時間365日対応し、レストランや宿泊予約から、ナビゲーションの目的地等の設定が行われる。

更に“快適サービス”として、スマートフォンを使い様々な操作が可能になった。そのひとつにリモートでクルマのロックアンロックが出来る機能がある。ここで木下氏からひとつ提案があった。「例えばお子様の誕生日に出張などで側にいられないときがあるだろう。そのときに、トランクにプレゼントを入れておいて、出先から今からロックは解除するよといってスマートフォンを操作。そして、トランクを開けてごらんといって開けてみたら、プレゼントが入ってるという素敵なサプライズが可能だ」と語った。

パワートレイン面での変更は、「S400」にV型6気筒エンジン搭載された。「このエンジンは、これまであったハイブリッドではなく、『SL400』などに搭載されているエンジンだ」と木下氏。また、「S560」などに搭載されるV型8気筒エンジンは気筒休止システムを導入。また、2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの内側に配置するホットインサイドVレイアウトを採用。エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸排気経路の最適化とツインスクロールとすることで、低回転域から優れたレスポンスを実現している。

「ディーゼルハイブリッドに関しては現在、本国でもラインナップから外されている。非常に革新的なモデルではあったが、その後技術開発が進み、ハイブリッドなしでもその燃費と環境性能を達成できる状況となったため、コストのかかるハイブリッドを搭載する必要はないという判断だ」と説明した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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