【新聞ウォッチ】「この景気、違うだろー?」国民総生産年4.0%増、6期連続プラス成長

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年8月15日付

●景気内需主導に、輸出8.5%減、GDP年4.0%増、4~6月期(読売・1面)

●株一時1万9500円割れ、3か月ぶり、北リスク警戒(読売・9面)

●夏休み、「自宅でゆっくり」75%(読売・17面)

●非接触充電開発進む、コードなし、EV普及の鍵、日産、18年にも(朝日・4面)

●きょう終戦の日。戦後72年、戦没軍人の妻2万人割る(毎日・1面)

●わが家へ続く光、Uターンラッシュ(毎日・1面)

●パリで豪華ホテル戦争白熱、老舗が巻き返し1泊400万円も(産経・5面)

●クルマの未来、ホンダの中国戦略、「兄弟車」戦略で急拡大(産経・8面)

●タクシー荷物配送来月からOK、過疎地の交通網維持へ(東京・6面)

●小型機墜落2人死亡、奈良の山中、大阪の夫婦か(東京・25面)

●AIスピーカー車にも、オンキョー、車業界と連携(日経・13面)

●高速道無料カード導入、原発避難者、期限は2年延長へ(日経・34面)

ひとくちコメント

今年4月から6月期のGDP(国内総生産、季節調整値)の速報値が、物価変動の影響を除いた実質で前期比1.0%増、年率換算で4.0%のプラスと市場の予測を大きく上回り、11年ぶりに6四半期連続のプラス成長となったそうだ。

内閣府が発表したもので、8月14日夕刊に速報で取り上げたのに次いで、きょうの各紙も「GDP年4.0%増、景気内需主導に」などと、大きく取り上げている。高い成長となった背景には、これまでの外需に代わって、国内の個人消費や設備投資などの内需が好調で、成長率を押し上げたという。

その個人消費のけん引役は、「家電や自動車、国内販売好調」(朝日)との見出しにあるように、洗濯機や冷蔵庫などの「白物家電」、それに、今年の夏の猛暑の影響からエアコンなどの販売も好調だったという。

さらに、朝日によると「自動車も国内市場での販売が堅調だ。新車販売台数が7月まで9か月連続で前年同月を上回った。消費者の安全への関心の高まりを受け、運転支援機能を備えた新型車を投入したことが功を奏した」と伝えている。

新車販売が好調なのは、2008年のリーマン・ショック後の景気刺激対策によるエコカー補助金で購入したマイカーなどの買い替え期を迎えていることも大きな要因との見方もある。

もっとも、今後も内需拡大が続くかどうかは見通せない。あの元気な女性議員のセリフを使わせてもらえば「この景気、違うだろー?」と、経済成長が続いている実感は乏しいと感じる国民も多いことだろう。

お盆を故郷や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが始まったが、そんな中、明治安田生命保険の「今年の夏休みの過ごし方」の調査結果が興味深い。きょうの読売などが取り上げているが「夏休みはあまりお金を使わず、自宅でゆっくりしたい人が74.6%」もいるそうだ。ちなみに、国内旅行は35.6%、海外旅行も10.5%と少ない。

先週、個人的な用事で北海道をドライブしたが、有名な観光地や温泉地では、日本人の旅行者と出会う機会はほとんどなく、大型観光バスからは中国や韓国、東南アシアなど外国人のツアー客ばかりが目立った。日本人の働く人の賃金は上がらず、なるほど「自宅でゆっくり」は納得だ。

《福田俊之》

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