【スーパーフォーミュラ 第4戦】荒天のため、予選はQ1を終えて中断 Q2~Q3は決勝日朝に実施

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Q2開始を前に、ピットレーンに並んでいたマシンたちが押し戻されていく。
Q2開始を前に、ピットレーンに並んでいたマシンたちが押し戻されていく。 全 12 枚 拡大写真

ツインリンクもてぎでの全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第4戦は19日、予選日を迎えたが、荒天のため3段階ノックアウト方式の予選はQ1終了段階で中断という波乱の展開に。Q2~Q3は明日の決勝日朝に延期されることとなった。

朝から時折、小雨がパラつくなど微妙な天候となった予選日のもてぎ。それでも本格的な雨になることはないままに午後を迎えたが、予選開始の15時が近づくにつれ、にわかに怪しい空模様となってくる。

今回は今季初めてドライ用「ソフト」スペックタイヤが供給される、2スペック制レース(もう1スペックは通常使用されているミディアム)。ソフトが3セット供給で、予選はQ1~Q2~Q3という3段階ノックアウトなので、やはりソフトを各セッションに1セットずつ投入というのが王道路線だ。

そして20分間あるQ1では、ミディアムで1回、ソフトで1回という順番の2アタックになる理屈なのだが、開始5分前にはコース内で降雨が確認されたため、最初からソフトを履き、路面が本格的に濡れないうちに勝負をかけざるを得ない状況となった。

Q1が始まると、雨はどんどん強くなっていく。7分経過で「全域降雨」の報が入り、9分経過ではもはや大雨、15分が過ぎる頃には観客に「落雷の恐れ、避難していただく可能性あり」との旨が放送で告げられるほどの状況に。

なんとかドライタイヤで走れたのが最初のうちだけで、そこでの順位でQ1の結果が決したのは言うまでもない(トップタイムは1分39秒台で、ほぼドライだった朝のフリー走行からは約7秒落ち)。途中からはレインタイヤに履きかえることとなり、特にQ1落ちとなる15~19位に位置してしまったドライバーは懸命のアタックを続けたが、タイム更新は望むべくもなかった。

Q1終了後、空は真っ暗で雨は強く、雷も鳴っている。Q2開始時刻の15時30分を前に、Q1を突破したマシンたちがピットレーンに並んだところで「ディレイ」(延期)の宣告がなされ、観客には屋内避難が呼び掛けられた。そして5分後の15時35分、この日の走行スケジュール終了が告げられ、のちにQ2~Q3を翌日(20日)の決勝日朝に延期して実施することが決まった。

本来なら決勝日は9時10分から30分間のフリー走行が行なわれ、その後にはスタート練習という流れだったが、以下のように予定が変更されている

■SF第4戦もてぎ/8月20日 朝の予定
9:00~9:10 フリー走行
9:20~9:27 予選Q2
9:37~9:44 予選Q3
(*上記の情報は19日夕方時点のもの)

なお、Q1で脱落した5台(15~19位)は、#10 塚越広大(REAL RACING/ホンダ)、#16 山本尚貴(TEAM MUGEN/ホンダ)、#2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)、#1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)、#8 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS/トヨタ)といった面々。 5人ともこのカテゴリーの優勝経験者であり、しかもチャンピオン3人(山本、石浦、国本)が混乱のなかでノックアウトという大荒れのQ1結果ともなっている。

一方、1-2でQ1を突破したのは近藤真彦監督が率いるKONDO RACING(エンジンはトヨタ)の新人コンビで、#3 N.キャシディが1位、#4 山下健太が2位。そして#18 小林可夢偉(KCMG/トヨタ)が3位での突破を決めている。

決勝250kmレース(52周)は20日午後2時10分のフォーメーションラップ発進予定で現状変化なし。レインタイヤ使用の局面がない限り、今回はミディアムとソフト、両方のスリックタイヤを使用しなければならない規則だ。決勝でソフトを使うとなれば、極めて未知に近い状況でそれを使うことになるだろう。

戦略面も含めて、非常に興味深い戦いが忙しいスケジュールのなかで展開されると思われる決勝日。だが、「大気が不安定」が流行語のような最近の天候状況に、明日もなんらかの影響を受ける可能性もまたありそうだ。

《遠藤俊幸》

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