エンジンを前輪に近づけることでナンバー1の旋回性を…スズキ GSX-R1000R 新型エンジン設計者【インタビュー】

モーターサイクル 新型車
GSX-R1000R
GSX-R1000R 全 27 枚 拡大写真

サーキットを試乗し、旋回性の高さを実感できたニュー『GSX-R1000R』。その優れるコーナリング性能には、エンジンの搭載レイアウトも大きく関わっていると、エンジン設計を担当した織田知之さんが教えてくれた。

【画像全27枚】

「新型GSX-R1000Rが目指したのはナンバー1スポーツバイクです。そのためにはエンジン出力だけでなく、コーナリング性能もナンバー1でなければなりません。車体設計部からはエンジンサイズの要望があり、それは絶対条件でした」(織田さん)

織田さん自身も実際に従来モデルをライディングし、その要望がどれほど重要であるかを理解してからエンジンレイアウトに取りかかったという。

そして導き出した答えが、エンジンを従来より6度起こすというレイアウトだった。シリンダーヘッド前部からクランクケース後部までで22.2mm短縮することができ、また、フロントアクスルからスイングアームピポットまでの距離も20mm短縮。

「エンジン長が短いことでエンジンをフロントタイヤに近づけることができ、フロントまわりのフィーリングとライダーに届くインフォメーションを向上することができたのです。また、エンジン幅が狭くなり、正面投影面積が減少し、空力向上にも貢献しています」(織田さん)

たしかに乗ってみても、コーナリング中にフロントタイヤからのインフォメーションが感じ取りやすく、安心して前輪に荷重をかけていける。

エンジン幅は従来型エンジンより6.6mmの短縮だという。

なお、スペック上において、202ps(148.6kW/1万3200rpm)の欧州仕様に比べて、国内仕様の最高出力は197ps(145kW/1万3200rpm)と低く公表されているが、これは認証検査時の計測方法の違いによるもので、エンジンに違いはないとのこと。

ただし国内仕様には、180km/hスピードリミッターが付いている。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ステーションワゴンの常識を超えたレヴォーグ、BLUELOVEさんが作り上げた理想形…CARTUNE PickUpCars 2026
  2. 公道を走れるレーシングバイク、新型ドゥカティ『パニガーレ V4 R』国内発売 価格は555万円
  3. 「こいつはカッコいい」タフ感マシマシの日産『キックス ROCK CREEK』が話題に!「相当売れるぞこのクルマ」
  4. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  5. 懐かしの“角目4灯”でアメ車に変身?! 安心の上に自由を乗せて『ダムド ステップワゴン レゾネーター』と過ごす1日PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. LFPは規制面でも優位へ。2036年に向けた日本勢の針路…KPMGコンサルティング 轟木光氏[インタビュー]
  2. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  3. ボッシュ日本、2025年度の売上高4600億円で4年連続最高記録を更新…ADAS・SDV強化が成長を牽引
  4. 次世代圧電材料向け、「多能性中間膜」の量産化をJSTが支援…Gaianixxが開発
  5. 「容赦なきエルグランド包囲網」トヨタの高級ミニバン『アルファード』改良発表にSNS注目! 価格も争点に
ランキングをもっと見る