【カーオーディオ製品選びの傾向と対策】スピーカー編 その5…ミドルグレードの傾向分析

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レインボウ・SL-C6.3
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カーオーディオに興味を持つすべての方々に向けて、製品選びの“傾向と対策”を解説している。ここまでは、“エントリーグレード”のスピーカーについての全体像をご紹介してきたが、今週からは“ミドルグレード”スピーカーについて考察していく。

ちなみに、どのくらいの価格の製品を“ミドルグレード”と呼ぶのかというと、明確な決まりはないのだが、当コーナーでは「6万円台から10万円未満」の製品を“ミドルグレード”として解説していこうと思う。6万円台で区切るのには、一応の理由がある。というのも、6万円を超えてくると、「取り付け性の高さ」をうたう製品が減ってくるからだ。

つまり、6万円を超えてくると、取り付け時に多少の加工をともなうことも想定されるモデルが増えてくるのである。

この部分についても、明確な線引きはないのだが、1つのポイントとなるのは、ミッドウーファーの“取り付け奥行き寸法”だ。取り付け性の高さをうたう場合には、このスペックが、60mmを切ってくる製品が多い。つまり、6万円台を超えてくると、奥行き寸法が厚めの製品が増えてくる、というわけだ。

“取り付け奥行き寸法”が厚くなってくる理由は、「音質性能が優先されるから」である。音質性能を優先すれば、自然と各所の作りがしっかりしてくる。例えば磁気回路は大型化していく傾向があり、またフレームの強度も確保されることとなる。多少大きくなり、取り付けにくい車種が出てきたとしてもいたしかたなし、と、考えられて製品が仕上げられていく傾向がうかがえるのだ。

もちろん、大きさと音質性能が完全に比例しているかというと、そうではない。しかしながら、高価になり、高音質になるほどスピーカーは大型化していく、という一面は、確かにあるのだ。

ちなみに、“取り付け奥行き寸法”が60mm台であれば、ドアの内張りパネル内に収められる車種は多いはずだ。10万円未満の製品であれば、60mm台に収まっているモデルも結構ある。しかしながら、70mmを超えてくると、内張りパネル内に収まらない車種も増えてくる。

というわけで、スピーカーを選ぶ際には、“取り付け奥行き寸法”はチェックすべき項目となる。愛車のドア内部の状況もチェックしておいて、どのくらいのサイズであれば内張パネル内に収められるかを把握しておくと、スピーカー選びがよりスムーズに行えるはずだ。

今週はここまでとさせていただく。次週以降も、スピーカー選びに関する“傾向と対策”の解説を継続していく。お楽しみに。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.1「スピーカー編」その5“ミドルグレードの傾向分析”

《太田祥三》

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