車線逸脱警告、死亡事故を86%低減…米IIHS調査

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アキュラウォッチの車線逸脱警告
アキュラウォッチの車線逸脱警告 全 1 枚 拡大写真

米国IIHS(高速道路安全保険協会)は8月23日、先進運転支援システム(ADAS)のひとつ、「車線逸脱警告」が事故を減少させる効果について、調査レポートを発表した。

この調査レポートには、GM、ホンダ、マツダ、メルセデスベンツ、SUBARU(スバル)、ボルボカーズの6社が協力。自動車メーカー6社は、車両識別番号(VIN)によって、米国で販売した車両の車線逸脱警告システムの装着の有無に関する情報を提供した。

このデータを元に、IIHSの研究者は、事故車のVIN情報を提供した州の2009~2015年の衝突データを使用して、車両を特定。車線逸脱の警告が行われたかどうかを判定している。

調査の結果、車線逸脱警告は、正面およびサイド衝突事故の割合を11%低下させ、傷害率を21%低下させる効果を発揮していたことが判明。IIHSは、「すべての乗用車に車線逸脱警告が装備されていれば、2015年には約8万5000件の衝突事故と、5万5000人以上の負傷者の発生が防げたはず」と説明する。

また、今回の調査では、ドライバーの年齢、性別、保険のリスクレベル、および1年あたりの事故率に影響を与える可能性のあるその他の要因を管理。ドライバーの人口統計を考慮しなかった単純な分析では、車線逸脱警告が死亡事故の発生率を86%低減させたことが分かった。IIHSのJessica Cicchino氏は、「今回の調査結果は、米国で衝突事故を防ぐために、車線逸脱警告が機能していることを示す最初の証拠」と述べている。

《森脇稔》

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